連載
「リレーションシップ」機能を使いこなして挑む、“即戦力”になるピボットテーブルの作り方:新社会人の必須知識 「Excel ピボットテーブル」超入門(終)(2/4 ページ)
Excelを通じて、「ピボットテーブル」の基礎を学び、データ分析を実践するまでを習得する本連載。最終回は、「リレーションシップ」機能を駆使して、実務への応用を想定した高度なピボットテーブルを作成する方法を実践する。
2つ目の「担当者情報のテーブル」と、3つ目の「売上情報のテーブル」も同じように作成する
2つ目の「担当者情報のテーブル」と、3つ目の「売上情報のテーブル」も、前ページの図2と同じように作る。基本情報の見本データは、リスト3、リスト4に用意した。
担当者NO 担当者 P-1 夏目 P-2 久利 P-3 阪神 P-4 正岡 P-5 愛媛 P-6 内田 P-7 薬師寺 P-8 広瀬
リスト3:「担当者情報のテーブル」用の見本データ
売上番号 日付 担当 1001 2014/5/1 P-1 1002 2014/5/1 P-1 1003 2014/5/1 P-1 1004 2014/5/2 P-2 1005 2014/5/2 P-2 1006 2014/5/2 P-2 1007 2014/5/3 P-3 1008 2014/5/3 P-3 1009 2014/5/4 P-4 1010 2014/5/5 P-5 1011 2014/5/5 P-5 1012 2014/5/5 P-5 1013 2014/5/5 P-5 1014 2014/5/6 P-6 1015 2014/5/6 P-6 1016 2014/5/6 P-6 1017 2014/5/6 P-6 1018 2014/5/7 P-7 1019 2014/5/7 P-7 1020 2014/5/7 P-7 1021 2014/5/10 P-8 1022 2014/6/1 P-1 1023 2014/6/1 P-1 1024 2014/6/1 P-1 1025 2014/6/2 P-2 1026 2014/6/2 P-2 1027 2014/6/2 P-2 1028 2014/6/3 P-3 1029 2014/6/3 P-3 1030 2014/6/4 P-4 1031 2014/6/5 P-5 1032 2014/6/5 P-5 1033 2014/6/5 P-5 1034 2014/6/5 P-5 1035 2014/6/6 P-6 1036 2014/6/6 P-6 1037 2014/6/6 P-6 1038 2014/6/6 P-6 1039 2014/6/7 P-7 1040 2014/6/7 P-7 1041 2014/6/7 P-7 1042 2014/6/10 P-8 1043 2014/7/1 P-1 1044 2014/7/1 P-1 1045 2014/7/1 P-1 1046 2014/7/2 P-2 1047 2014/7/2 P-2 1048 2014/7/2 P-2 1049 2014/7/3 P-3 1050 2014/7/3 P-3 1051 2014/7/4 P-4 1052 2014/7/5 P-5 1053 2014/7/5 P-5 1054 2014/7/5 P-5 1055 2014/7/5 P-5 1056 2014/7/6 P-6 1057 2014/7/6 P-6 1058 2014/7/6 P-6 1059 2014/7/6 P-6 1060 2014/7/7 P-7 1061 2014/7/7 P-7 1062 2014/7/7 P-7 1063 2014/7/10 P-8
リスト4:「売上情報のテーブル」用の見本データ
担当者情報テーブルは、担当者個別の「担当者NO」を振っておき、テーブル名を「担当者情報」にする。売上情報テーブルは、該当日の売上単位に対してユニークな「売上番号」を振っておき、その売上日に対する「担当」を割り当てる。テーブル名は「売上情報」と指定する(図3)。
最後に、4つ目の「明細情報のテーブル」も作る。基本情報の見本データは、リスト5に用意した。
明細番号 商品情報 数量 売上情報 金額 1 ABC-1 3 1001 437400 2 ABC-2 2 1002 425600 3 ABC-3 3 1003 137400 4 ABC-4 5 1004 124000 5 ABC-5 8 1005 100800 6 ABC-1 2 1006 291600 7 ABC-2 4 1007 851200 8 ABC-6 5 1008 174000 9 ABC-1 8 1009 1166400 10 ABC-4 10 1010 248000 11 ABC-7 20 1011 70000 12 ABC-1 5 1012 729000 13 ABC-8 2 1013 131600 14 ABC-2 3 1014 638400 15 ABC-9 4 1015 183200 16 ABC-6 5 1016 174000 17 ABC-10 2 1017 79600 18 ABC-10 4 1018 159200 19 ABC-1 6 1019 874800 20 ABC-4 5 1020 124000 21 ABC-11 8 1021 784000 22 ABC-1 6 1022 874800 23 ABC-2 4 1023 851200 24 ABC-3 3 1024 137400 25 ABC-4 7 1025 173600 26 ABC-5 5 1026 63000 27 ABC-1 4 1027 583200 28 ABC-2 7 1028 1489600 29 ABC-6 3 1029 104400 30 ABC-1 4 1030 583200 31 ABC-4 8 1031 198400 32 ABC-7 25 1032 87500 33 ABC-1 3 1033 437400 34 ABC-8 4 1034 263200 35 ABC-2 6 1035 1276800 36 ABC-9 7 1036 320600 37 ABC-6 6 1037 208800 38 ABC-10 4 1038 159200 39 ABC-10 6 1039 238800 40 ABC-1 8 1040 1166400 41 ABC-4 7 1041 173600 42 ABC-11 6 1042 588000 43 ABC-1 5 1043 729000 44 ABC-2 6 1044 1276800 45 ABC-9 7 1045 320600 46 ABC-4 3 1046 74400 47 ABC-5 7 1047 88200 48 ABC-1 5 1048 729000 49 ABC-2 3 1049 638400 50 ABC-6 4 1050 139200 51 ABC-1 9 1051 1312200 52 ABC-4 5 1052 124000 53 ABC-7 35 1053 122500 54 ABC-1 5 1054 729000 55 ABC-8 3 1055 197400 56 ABC-1 4 1056 851200 57 ABC-9 7 1057 320600 58 ABC-6 8 1058 278400 59 ABC-10 6 1059 238800 60 ABC-10 5 1060 199000 61 ABC-1 4 1061 583200 62 ABC-4 3 1062 74400 63 ABC-11 7 1063 686000
リスト5:「担当者情報のテーブル」用の見本データ
テーブル型式に変換し、テーブル名は「明細情報」と指定する(図4)。
作成したテーブルの内容を見比べてみよう。例えば、「明細情報テーブル」の「商品情報」項目にある「ABC-1」という商品番号は、「商品情報テーブル」の「商品番号」項目を見ると「ノートPC」であることが分かる(図5)。
同様に、「売上情報テーブル」の「担当」項目にある「P-1」という番号は、「担当者情報テーブル」の「担当者NO」項目を確認すると、「夏目」であることが分かる(図6)。
実際に見比べると、データの関連性を認識できるだろう。これを人の脳だけではなく、Excelにも関連したデータ項目であると識別させるのに使うのが「リレーションシップ」機能だ。
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