「HTTP」の仕組みをおさらいしよう(その3):リトライ! 触って学ぶTCP/IP(4)(2/4 ページ)
ネットワークの基礎を支えるTCP/IPを基本から学び直す本連載。第4回では、HTTPのリクエストやレスポンスのヘッダについて、さらに詳しく解説していきます。実際の通信内容を見ながら、理解を深めましょう。
画像をリクエストしたときのレスポンス
HTTPで取り扱えるのはHTMLファイルに限りません。特によく用いられるのが、写真や図などの画像ファイルです。次は、画像ファイルをリクエストすると、どのような形式でレスポンスが送られてくるかを見てみましょう。
画像は新しいサンプルサイト「ait-sample.list.jp」にあるものを読み出します。リクエストにはGETメソッドを使い、読み出す対象として「/rtcp/p00/top.jpg」を指定します。拡張子が「jpg」であることから、このファイルが画像ファイルであることが分かります。結果は次のようになりました。
レスポンスヘッダの中で、特に注目すべきなのが次の項目です(図6)。
「Content-Type」ヘッダは情報の種類や形式を表すもので、この例なら、種類は「image」(画像)で、形式は「jpeg」形式ということになります。このヘッダを見ることで、読み出したデータの種類が分かりますので、ブラウザなどでは、これを基に必要な処理(例えば画像なら表示、音楽なら演奏)を行います。
また、メッセージ本体はまるで“文字化け”のようになっています。これは、送り返された情報がテキストではなく、画像を表すデータであるために起きる現象です。このようなテキストでないデータは一般にバイナリデータと呼ばれ、0〜255までの値を使って情報を表します。HTTPでは、このバイナリデータも自由に取り扱うことができます。
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