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ミラクル・リナックス、HatoholとZabbixでAzureを監視できるOSSベースの仮想マシンテンプレートを無償提供:Azureの監視環境を容易にデプロイ可能に
ミラクル・リナックスは、Microsoft Azureを監視する仮想マシンテンプレートの無償提供を開始した。似た構成の仮想マシンを複数台デプロイするシーンで、Hatoholによる統合監視を踏まえた環境構築の作業を自動化/簡略化できる。
ミラクル・リナックスは2016年5月17日、OSS(オープンソースソフトウェア)の監視統合ソフトウェア「Hatohol」を活用してマイクロソフトのパブリッククラウド「Microsoft Azure(以下、Azure)」を監視する仮想マシンテンプレートの無償提供を開始した。
この仮想マシンテンプレートは、Hatoholと、OSS運用監視ツールである「Zabbix」をベースに開発した統合システム監視ソリューション「MIRACLE ZBX」、及びAzure対応のエンタープライズLinux OSである「Asianux Server 7」の仮想マシンを1クリックで自動構築できるよう定義した「ARM(Azure Resource Manager)テンプレート」となる。HatoholにはAzureポータルからアラートを受信するAzure監視プラグインが組み込まれており、仮想マシンそのものの障害やPaaS側の障害なども一元管理できる。
この他、Hatoholが持つ監視統合の機能により、オンプレミスで動作している環境、及びシステムや部門ごとにAzureアカウントを分けて運用している環境で動作するZabbixの障害情報も統合して監視できる。
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