IE 11の「エンタープライズモード」に異変あり?:その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(58)(3/4 ページ)
IE 11は、古いIE向けWebサイトの表示を支援するために「互換表示」と「エンタープライズモード」を搭載しています。Windows 10 バージョン1511で、このエンタープライズモードが拡張されたことはご存じでしょうか。従来のエンタープライズモードとの挙動の違いにも注意が必要です。
Windows 10 バージョン1511でのエンタープライズモードの機能強化をたまたま発見!
今回、「エンタープライズモードIEのWebサイト一覧を使用する」ポリシーを構成するためにサイトリストのXMLを作成するのが面倒に感じましたが、GUIツールがあったことを思い出し確認したところ、そのGUIツール「Enterprise Mode Site List Manager」がWWindows 10 バージョン1511のリリースに合わせて新バージョンになっていること、そして、Windows 10 バージョン 1511のIE 11のエンタープライズモードの機能が強化されていることを知ることになりました。
強化された機能の詳細は以下の公式ブログをご確認いただくとして、今回はエンタープライズモードの新機能をスクリーンショットで紹介しましょう。
- Continuing to make it easier for Enterprise customers to upgrade to Internet Explorer 11 - and Windows 10[英語](Microsoft Edge Dev Blog)
XMLスキーマ V2と新しいEnterprise Mode List Manager
管理者が作成するエンタープライズモードのための「サイトリスト(Webサイト一覧)」は、XML形式のテキストファイルです。
従来のサイトリスト(XMLスキーマ V1)では、ドメイン名またはFQDN(Fully Qualified Domain Name:完全修飾ドメイン名)に対して「IE 7エンタープライズモード」「IE 8エンタープライズモード」「互換表示のドキュメントモード」を指定することができました。
Windows 10 バージョン1511のIE 11では、エンタープライズモードの新しいXMLスキーマ(XMLスキーマ V2)がサポートされ、ポート番号を含むURL(「www.contoso.com:8080」など)を指定できるようになった他、URLをIE 11で開くか、Microsoft Edgeで開くかを指定できるようになっています。
また。新しいXMLスキーマ V2に合わせて、GUIのサイトリスト作成ツールであるEnterprise Mode Site List Managerは、対応するXMLスキーマごとにリリースされています(画面4)。
- Enterprise Mode Site List Manager for Windows 7 and Windows 8.1(Windows 10初期リリース以前のXMLスキーマ V1用)[英語](Microsoft Download Center)
- Enterprise Mode Site List Manager for Windows 10(Windows 10 バージョン1511のXMLスキーマ V2用)[英語](Microsoft Download Center)
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