SUSE、再起動なしにパッチを適用できる「SUSE Linux Enterprise Live Patching」を投入:SAP HANAでのリアルタイムデータ分析/高可用性システムの需要に対応
SUSEが、再起動なしにパッチを適用できるようにした「SUSE Linux Enterprise Live Patching」を発表。リアルタイムデータ分析を行うSAP HANAやSAP NetWeaverユーザーを対象にする。
ノベルは2016年5月26日、「SAP HANA」や「SAP NetWeaver」を企業システムで運用するエンタープライズLinuxユーザーに向けて、システムパッチ適用時の再起動を不要とする「SUSE Linux Enterprise Live Patching」を国内で発表した。サービスの可用性が向上し、ダウンタイムのコストを削減できるとしている。
SUSEで戦略・アライアンス・マーケティング担当プレジデントを務めるマイケル・ミラー氏は、「データ分析をリアルタイムに実行することが多くなっている近年のビジネスの現場において、アプリケーションサーバの可用性向上が不可欠となっている。しかし、システムパッチの適用で、いまだに計画的にサーバをダウンさせなければならないのが現状だ」と投入の背景を述べる。
SUSE Linux Enterprise Live Patchingは、実行中のカーネルを中断させずにアップデートする一連のパッケージを提供する。SAP HANAのシャットダウンやサーバの再起動なしに、SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsにパッチを適用できる。
SUSE Linux Enterprise Live Patchingは、64ビット(x64)版SUSE Linux Enterprise Server 12 Service Pack 1 for SAP Applications上で提供される。利用には、SUSE Linux Enterprise Server Priority Supportのサブスクリプション契約が必要である。
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