厳選! 人に教えたくなる、Windows 10の七不思議[第2弾]:その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(59)(1/2 ページ)
本連載第48回では、Windows 10のちょっと気になるもの、思わず目を疑いたくなるものなどを紹介しました。今回はその第2弾です。役に立つ、立たないWindows 10の“不思議”をまた集めてみました。
役に立つ、役に立たないはあなた次第!
本連載第48回では「厳選! 人に教えたくなる、Windows 10の七不思議」と題して、Windows 10の新しい仕様や既知の不具合について、ちょっと気になるもの、思わず目を疑いたくなるものなどを“七不思議”として紹介しました。
今回は、その第2弾です。まだまだあるWindows 10の“不思議”を紹介します。役に立つ、立たないはあなた次第です。
不思議その1:ハイブの中で回転する小さな地球?
Windows 10には「回転する地球」が隠れています。どこにあるのかというと、Windows 10 Enterpriseエディションの「既定のユーザー」と「LocalSystem」アカウント(SID S-1-5-18)のレジストリハイブの中です。
もし、Windows 10 Enterpriseエディションを実行中のコンピュータがあるなら「レジストリエディター(Regedit.exe)」を起動して、「HKEY_USERS\.DEFAULT\Control Panel\International」キーや「HKEY_USERS\S-1-5-18\Control Panel\International」キーを開いてみてください。サブキーに回転する地球(3方向からの地球)が見えることでしょう(画面1)。
残念ながら、Windows 10 HomeやProエディションにはこのレジストリは存在しません(編集注:Windows 10 Pro Insider Preview ビルド14316にはありました)。Windows Server 2016 Technical Preview(TP)には存在します。また、確認したわけではありませんが、Windows 10 Enterpriseと同じ機能を持つ、教育機関向けのWindows 10 Educationエディションには存在すると思います。そして、このレジストリキーの用途は不明です。
不思議その2:「古林翔」って誰よ?
皆さんは「古林翔」さんをご存じでしょうか。もし、あなたの本名が「古林翔」さんではなく、購入したWindows 10プリインストールPCのユーザー名が最初からこの名前になっていたとしたら、そのPCは販売用に適切に初期化されて出荷されたものではありません(画面2)。購入元に相談して、工場出荷時の設定に戻してもらってください。
もし自分で対処したいなら、「設定」アプリの「更新とセキュリティ」→「回復」を開いて、「PCの起動をカスタマイズする」を実行し、「トラブルシューティング」→「このPCを初期状態に戻す」→「ドライブを完全にクリーンアップする」の順番に選択してください。
その際、PCにインストールしたアプリケーションやデータは全て失われてしまうことに注意してください。Windows 10の「更新とセキュリティ」→「回復」には通常、「このPCを初期状態に戻す」の項目があるのですが、ユーザーが「古林翔」さんの場合は存在しないと思います。
「古林翔」さんが何者かに話を戻しましょう。この名前のユーザーアカウントは、販売店向けの「市販デモ(Retail Demo)」モードでセットアップされた状態のWindows 10に存在します(画面3)。
市販デモモードは販売店で使うことだけを想定したものであり、一部の機能が制限されます。もちろん、あなたの本名が「古林翔」さんで、自分でその名前でPCをセットアップした場合は何も制限されることはありません。ちなみに、英語版では「Darrin DeYoung」という名前になるそうです。
Windows 10には市販デモモードをサポートするために「市販デモサービス」が存在し、市販デモ用のコンテンツが含まれます。「ディスククリーンアップ」を実行すると「RetailDemo Offline Content」という項目がありますが、これが市販デモ用のコンテンツです。「RetailDemo Offline Content」は、削除してしまって全く問題ありません(画面4)。
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