検索
連載

Hyper-Vホストクラスタの新機能──仮想マシンのノードフェアネスvNextに備えよ! 次期Windows Serverのココに注目(53)(3/3 ページ)

Windows Server 2016のフェイルオーバークラスタリングには、さまざまな新機能が搭載される予定です。今回と次回は、「Windows Server 2016 TP5」から利用可能になった、Hyper-V関連の2つの新機能を検証します。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

Hyper-Vホストクラスタにノードを追加すると……

 それでは、現在1ノードだけで稼働中の2ノード構成のHyper-Vホストクラスタで、停止していたノードを起動すると、どのような動きになるのか見てみましょう。

 このHyper-Vホストクラスタでは、高可用性が構成された2台の仮想マシンが実行中です(スケールアウトファイルサーバの役割も有効になっていますが、今回は無視してください)。最初の状態はノードが1つしかオンラインになっていないため、そのノードで2台の仮想マシンが実行されています(画面5)。

画面5
画面5 Hyper-Vホストクラスタで停止していたノードを起動して復帰させる

 この状態から停止していたノードを起動し、Hyper-Vホストクラスタに復帰(参加)させると、仮想マシンの1台が復帰したノードにライブマイグレーションで移行を開始し、その後、実行中になります(画面6)。

画面6
画面6 仮想マシンの1台がライブマイグレーションで再配置され、負荷が平準化される

 なお、ライブマイグレーション中は、仮想マシンのゲストOSが再起動したり、仮想マシンのゲストOSで実行中のネットワークサービスへのアクセスがアプリケーションレベルで切断されたりすることはありません。

筆者紹介

山市 良(やまいち りょう)

岩手県花巻市在住。Microsoft MVP:Cloud and Datacenter Management(Oct 2008 - Sep 2016)。SIer、IT出版社、中堅企業のシステム管理者を経て、フリーのテクニカルライターに。マイクロソフト製品、テクノロジーを中心に、IT雑誌、Webサイトへの記事の寄稿、ドキュメント作成、事例取材などを手掛ける。個人ブログは『山市良のえぬなんとかわーるど』。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページへ |       
ページトップに戻る