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JavaScriptプログラミングをdocument.writeやalertで始める際の基礎知識をパーフェクトに解説する初心者のためのWebアプリ開発超入門(1)(4/5 ページ)

初めてJavaScriptのWebアプリを作ってみたいという人に向けて「Hello World!」などの文字列を表示する方法について解説する。

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画面で「5÷2」の計算をするんですか?

Onepoint

 ここで一つ、プログラムらしいことをやってみましょう。write()メソッドには、( )の中に計算式を書くと、計算結果を表示するという機能があります。例えば、次のように書くと、「1+1」は「"」で囲まれていないので、文字とは認識されず、その代わりに計算式であると認識されます。

document.write(1+1);

いろいろな計算をしてみよう

 たんに文字を表示するだけでなく、計算する機能まであるとはちょっと驚きですね。では、いろいろな計算を行って、ページ上に表示する方法を見ていくことにしましょう。

theme

「5÷2」や「125×4」のような計算を行って、結果を画面に表示する。


「5÷2」のような割り算を行う

Navigator

「いきなりですが、割り算からやってみましょう。プログラミングを行うときは、割り算の『÷』は『/』(スラッシュ)を使って表しますよね」


Driver

「そうですね。『5÷2』の場合は『5/2』のように書きます」


Navigator

「では、新規のHTMLドキュメントを作成し、次のコードを入力してみてください。コードを入力したら、『divide.html』というファイル名で保存しましょう」


「5÷2」の計算結果を表示する(divide.html)
Navigator

「ファイルを保存したら、ブラウザーで表示してみましょう」


「divide.html」をWebブラウザーで表示
Driver

「計算結果の『2.5』が表示されました。小数点以下の値もちゃんと表示されてますね」


「125×4」のような掛け算を行う

Navigator

「掛け算の場合は『×』の部分を『*』(アスタリスク)と書きます。今度は、HMTLドキュメントに次のように入力してみてください。入力が済んだら『multiply.html』というファイル名で保存しましょう」


掛け算の結果を表示する(multiply.html)

 ファイルを保存したら、Webブラウザーで表示してみましょう。

「multiply.html」をWebブラウザーで表示

式と答えを続けて表示する

theme

計算を行って、計算式と共に結果を画面に表示する。


Navigator

「せっかくですから、計算結果だけでなく、計算式も一緒に表示してみましょう」


文字と計算結果をつなげて表示する

Navigator

「ここでは、『15+5=20』のように表示するのですが、『15+5=』は文字として表示し、このあとに続けて15+5の計算結果を表示します。この場合は、次のように書きます」


document.write('15+5=' + (15+5))
Driver

「文字として表示する部分と計算を行う部分の間に『+』がありますね」


Navigator
文字列の連結には「+」を使う。

「JavaScriptでは、文字と文字、文字と数字、数字と文字のようにつなげて表示するときは『+』を使います。足し算をするときの『+』と同じですが、先のような書き方をした場合は、足し算を行う記号としてではなく、+の前後にある要素をつなげる(連結する)記号として扱われるんですね」


Driver

「あと、計算を行う部分を( )で囲んでいますが……」


Navigator

「これは『この部分は計算式である』ことを示すためのものです。( )内部の計算が行われて結果が表示されるというわけです


Driver

「じゃ、新規のHTMLドキュメントにコードを入力してプログラムを完成させちゃいますね」


計算式と計算結果を連結して表示(calc1.htm(l calc1の1は数字の1))
「calc1.html」をWebブラウザーで表示

計算式を( )の中に入れないとどうなる?

Navigator

「今回のプログラムでは、計算を行う部分を( )の中に入れました。これは、『( )の中を独立して処理する』という意味があります。ちなみに、( )を書かないとどうなるのか実験してみましょう」


calc2.html
「calc2.html」をWebブラウザーで表示
Driver

「何と『15+5=155』と表示されました。計算結果が表示されるはずの箇所が『155』になっちゃいましたよ」


Navigator

15+5の部分が計算式とは認識されず、そのまま文字として連結されてしまったためですね


document.write("15+5=" + 15 + 5);
Navigator

「write()メソッドの()の中で最初に出てくるのが『"15+5="』という文字列ですので、その次の『+』は文字を連結する記号として認識されます。なので、この次の『15』がそのまま連結されます。あとに続く『+』も足し算の+ではなく文字を連結する記号であると認識され、『5』を文字として連結したというわけです」


Driver

「あくまで15+5の計算結果を表示するのであれば(15+5)としておくことが必要なのですね」


Navigator

「そうしておけば、計算結果の『20』がその前の計算式の文字列と連結されて表示されます。ささいなことですが、( )を付けるか付けないかによって、結果が大きく変わってしまうことがあります。JavaScriptのプログラムを書くときに、このような状況にちょくちょく遭遇しますので、ここで覚えておくとよいでしょう」

個別に計算を行う部分は( )で括っておく。

Onepoint Macのテキストエディットの場合

 Macのテキストエディットの場合は、次のように操作してファイルの保存を行います。

 (1)[ライブラリ]→[WebServer]→[Documents]を選択します([ライブラリ]は[MacintoshHD]以下にあります)。

 (2)[名前]の入力欄に「hello.html」と入力します。

 (3)[標準テキストのエンコーディング]で[Unicode(UTF-8)]が選択されていることを確認します。

 (4)最後に[保存]ボタンをクリックします。

HTMLドキュメントの保存

 このあとメッセージが表示されたら、[".html"を使用]ボタンをクリックして、HTML形式として保存します。

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