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Visual Studio 15 Preview 3の軽量版インストーラーを使ってみる特集:次期Visual Studioの全貌を探る(2/3 ページ)

次期Visual Studioで採用予定の軽量インストーラーはどんなものか、また注目の改善点にどんなものがあるかを紹介する。

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VS 15の起動

 VS 15を起動すると、いつも通りに「サインイン」を促すダイアログが表示される。サインインをすると、通常通りのVSの画面が表示される。

VS 15 Preview 3の起動画面
VS 15 Preview 3の起動画面

 起動にかかる時間もこころなしか短くなっている。最初のVS 15 Previewがリリースされた当時のMSDNブログの記事「Visual Studio “15” Preview Now Available」(英語)によれば「どちらのインストーラーを使ったかには関係なく、起動が速くなったのに気が付くはずだ。最大で30%速くなっている」とのことだ。

 なお、メニューバーの[Tools]−[Options]を選択して、[Options]ダイアログの[Environment]−[International Settings]で言語設定を[Same as Microsoft Windows]に設定しても日本語での表示はまだサポートされていないようだ。

軽量版で作成できるプロジェクト

 では、軽量版インストーラーを使った場合に作成可能なプロジェクトを見てみよう。以下に軽量版インストーラーでインストールした場合の[New Project]ダイアログを示す。

[New Project]ダイアログ
[New Project]ダイアログ

 ダイアログ左側の[Template]ツリーを見ると分かるが、現在はまだ標準でサポートされるプロジェクトテンプレートの数は多くない。C#/C++によるデスクトップアプリの開発が現状では主にサポートされている機能だ(Unityを使うには別途、Unityのインストールと設定が必要になる。また、[New Project]ダイアログにはUnityのプロジェクトは表示されない)。

[コラム]IronPythonの復活

 ちなみに筆者が個人的に「へっ?」と思ったのは「IronPython用のプロジェクトテンプレート」が含まれていることだ。

「IronPython」だとっ!
「IronPython」だとっ!

 IronPythonは既に開発終了と思っていたのだが、現在はGitHub上で開発が進められている(リポジトリを見ると、IronPythonのオープンソース化の後、@jdhardy氏によってメンテナンスが続けられていたようだ。「IronPython 2.7.6 RC1」を参照)。「Pythonで機械学習」がブームとなっていることが、IronPythonに復活のチャンスを与えたのかもしれない(タグを見ると、2014年12月に止まっていたリリースが2016年7月末から再開しているのが分かる)。と思ったら、InfoQの記事「New Leadership for IronPython」によると@jdhardy氏が時間を取れなくなり停滞していたので、新たな主導者を立てたということらしい。


 デスクトップアプリ/コンソールアプリについては、特筆するようなこともないので、以下ではVS 15のIDEの機能について幾つか見ていくことにしよう。

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