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オラクルのエリソン会長、「Oracle Database」最新版や多数のクラウドイノベーションを発表Oracle DB最新版はまずDBaaSとして登場

米オラクルのラリー・エリソン氏は「Oracle OpenWorld 2016」の開幕基調講演を行い、同社のクラウドコンピューティングプラットフォーム全般にわたる多くのイノベーションを披露した。

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 米オラクルのエグゼクティブチェアマン兼CTO(最高技術責任者)を務めるラリー・エリソン氏は2016年9月18日(米国時間)、米サンフランシスコで開催した「Oracle OpenWorld 2016」の開幕基調講演で、同社のオープンで統合された包括的なクラウドコンピューティングプラットフォーム全般にわたる多くのイノベーションを披露した。

 エリソン氏は、「Oracle Database 12c Release 2」に加え、20以上の「Oracle Cloud Platform」サービスおよび「Oracle Cloud Applications」サービスを発表。

 特にスポットライトが当てられたのは、Oracle Database 12c Release 2のクラウド版であり、他のクラウドデータベースサービスよりも格段に高速でスケーラブルな新しいDBaaS(Database as a Service)と、機械学習を利用して次世代クラウドアプリケーションを支える新しいSaaS「Adaptive Intelligent Applications」だ。

 オラクルが「世界ナンバーワンのデータベース」と銘打つOracle Database 12c Release 2は、クラウドベースのDBaaSとして最初に登場する。Oracle Database 12c Release 2のリリースは、企業における大規模なイノベーションの新時代の幕開けを告げると、同社は述べている。ユニークなマルチテナントアーキテクチャとインメモリ技術を基盤とするオラクルのこの主力データベースは、高負荷のエンタープライズワークロードをどの競合製品よりも高速に実行するという。

 エリソン氏が開幕基調講演で発表したその他のイノベーションは以下の通り。

  • 「Oracle Enterprise Resource Planning(ERP)Cloud」に含まれる新しい公共セクター向けクラウドサービスと「Oracle Revenue Management Cloud」
  • 「Oracle Human Capital Management(HCM)Cloud」の最新版に含まれる社員エンゲージメント機能
  • 「Oracle CX(Customer Experience)Cloud」に含まれる拡張された各種業界向けソリューションパッケージ、営業およびサービス担当者向けの複合的なエージェント機能、拡張されたB2B(Business to Business)商取引機能
  • 「Oracle Enterprise Performance Management(EMP)Cloud」に含まれる「Oracle Financial Consolidation and Close(FCCS)Cloud」
  • 「Oracle Exadata Express Cloud Service」
  • クラウド開発者をサポートし、パブリッククラウド上でのコンテナ管理を容易にする「Oracle Container Cloud Service」
  • 開発者によるAPI(Application Programming Interface)の作成やセキュリティ確保、管理、分析などを支援する「Oracle API Platform Cloud Service」
  • 「Oracle Mobile Cloud Service」の機能強化(チャットボットのサポートなど)
  • ビジネスユーザーやアプリ開発者が迅速かつ簡単にサービスを拡張したり、新しいアプリケーションを作成したりできる開発プラットフォームを提供する「Oracle Application Builder Cloud Service」
  • クラウドとオンプレミスのアプリケーション統合をサポートする「Oracle Integration Cloud Service」
  • データソースを接続し、任意のデバイスから任意のデータを素早く可視化できるようにする分析クラウドスイート「Oracle Analytics Cloud」
  • あらゆるデータの隠れた価値を可視化し、発見できるように支援する「Oracle Big Data Cloud Services」
  • 資産監視、生産監視、フリート監視、コネクテッドワーカー(個々のワーカーから得られるデータを利用した作業や安全の管理)といったIoT(Internet of Things)アプリケーションを簡単にデプロイできる「Oracle Internet of Things Cloud Service」
  • 機械学習を利用してセキュリティ脅威を特定し、早期警報を出す「Oracle Management Cloud」

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