リスクを減らしてオイシイ運用を実現するには? データベース更新は「ぬか漬け」で考えよう:データベース基盤と管理の「それって本当?」――スペシャリストが真実を暴く(5)(2/3 ページ)
データベースの更新には手間がつきもの。また、更新によって発生し得るリスクも心配です。しかし、だからといってシステムを「塩漬け」にしてしまうと、パフォーマンスの低下やセキュリティの問題などもっと大変な事態に……。今回は、小まめに更新することでより効率を上げる「ぬか漬け」運用を考えます。[運用管理効率化][セキュリティ対策][Oracle Database 12c][Database Security]
もしも、理想の「ぬか漬け運用」の工数が少なかったら? リスクを排除したいはず
ぬか漬け運用(=細かく手間を掛ける運用方法)のメリットはどこにあるのでしょうか? 実は、塩漬け運用のリスクの裏返しが、そのままぬか漬け運用のメリットになります。
具体的には、セキュリティリスクに都度対処することで、脆弱性を悪用するサイバー攻撃や内部不正などに強くなること。テスト自動化ツールなどを使って、少ないコストで速やかに対応できること。新機能や機能強化を活用することで、ビジネス上の変化にもスムーズに対応できるようになることなどです。
もちろん、システムの更新はハードウェアの調達や予算獲得のための社内稟議など、社内事情とも深く関わる問題です。そこで考えておきたいのは、「定期的なデータベース更新は、全面刷新時にまとめて更新を行う場合と比較して、コストに見合うメリットやリターンが得られるのか?」ということでしょう(図1)。
コストが掛からなければ、リスクを取る必要はない
コストに見合うメリットがあれば、リスクの大きい塩漬け運用する理由はなくなります。言い換えると「リターンが大きくなくても、ほとんどコストを掛けず実施できるならば適用した方がいい」ということです。同じように、システム更新に伴うシステム停止やパフォーマンス劣化のリスクも、コストに見合った方法で回避できるならば実施した方がいいということです。
予算取りなどの社内事情を考慮しつつ、できるだけコストを掛けずに更新していくためにはどんな方法があるでしょうか。そうした課題に対して、オラクルが提供しているのが、データベース更新時のテスト機能を提供する「Oracle Real Application Testing(以下、RAT)」です。RATは、「Oracle Database 11g」の新機能として2007年から提供しているオプションで、データベース更新に伴うテストの自動化など、テストを効率化するさまざまな機能を提供します。テストそのものを効率化することで、コストとリスクを抑えたデータベースの更新が可能になるのです(図2)。
提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2016年11月16日
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