情報処理安全確保支援士、3年維持で15万円の価値はあるの?:セキュリティクラスタ まとめのまとめ 2016年10月版(3/3 ページ)
2016年のセキュリティクラスタは、IPAの新資格「情報処理安全確保支援士」の制度内容に猛烈な批判を加えるとともに、Twitterのダウンにヒヤヒヤ。一方で、数々のセキュリティイベントは目いっぱい楽しんでいたようでした。
10月はCODE BLUE、AVTokyoなどイベントが盛りだくさん
10月は「CODE BLUE(#codeblue_jp)」「AVTOKYO2016(#AVTokyo)」「情報セキュリティワークショップin越後湯沢 2016(#yuzawaws)」など、セキュリティに関するイベントがたくさん開催されました。毎年恒例となっている感のあるこれらのイベントに関しては、今年も多数のツイートが行われていましたが、それ以外にも「セキュリティ リサーチャーズナイト(#リサーチャーズナイト)」など、他のイベントについても多くのツイートが行われており、皆さんイベントを楽しんでいるようでした。以下では、中でもツイートが多かった2つのイベントについて紹介します。
1つ目のCODE BLUEですが、ツイート禁止の講演を除けば、どの講演に関しても頻繁にツイートが行われていました。中でもアンナ・ピペラル氏によるエストニアの電子政府「e-エストニア」に関する基調講演と、カールステン・ノール氏による基調講演「セキュリティはどれくらいが適量?」の2つについては、感銘を受けた人が多かったようで、多くのツイートが見られました。
また、他にもHDDの“パラダイス領域”と名付けられた秘密の領域を使った攻撃についての講演や、手が触れられないAirGapネットワークを越えた攻撃に関する講演について多くのツイートが行われていました。
それから、「セキュリティ リサーチャーズナイト」ですが、こちらは根岸征史氏(@MasafumiNegishi、piyokango氏(@piyokango)、辻伸弘氏(@ntsuji)の3人が、「セキュリティリサーチャー」という仕事や、セキュリティ情報の収集活動について熱く語るイベントでした。参加者の多くが、3人の情報収集のやり方や事例に共感や驚き、あるいは自分のやり方などについてツイートをしていました。
なお、各イベントのツイートはTogetterにまとめられていますので、気になる方はそちらを参照してみてください(下記)。
この他にも、2016年10月のセキュリティクラスタは以下のような話題で盛り上がっていました。11月はどのようなことが起きるのでしょう。
- 関西学院大学や富山大学など複数の大学がフィッシング攻撃で個人情報を盗まれる
- フラット35のローンを組んでいる3万人以上の個人情報が流出
- Joomla!の勝手にユーザーを作れる脆弱(ぜいじゃく)性と、ユーザーの権限を上昇させられる脆弱性が公開される
- Linuxカーネルのroot権限を奪われる脆弱性「Dirty COW」が公開される
- 公務員が情報セキュリティ対策を怠れば懲戒処分!?
- 田嶋陽子氏、システムのバグ発見で1000万円単位の報奨金授与を提言
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著者プロフィール
山本洋介山
猫と一緒に自宅の警備をする傍ら、「twitterセキュリティネタまとめ」というブログを日々更新しているtwitterウォッチャー。セキュリティやネットワークに関する原稿も書いています。
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