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「セキュリティフォント」が一世を風靡した1月セキュリティクラスタ まとめのまとめ 2017年1月版(2/3 ページ)

2017年年明けのサイバーセキュリティ界隈(かいわい)では、「マイナポータル」や「アパホテルへのDDoS攻撃」が話題に上る一方、「セキュリティフォント」が大注目を集めたのでした。

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セキュリティフォントが“大人気”

 お正月休みが続いていた人も多かったであろう2017年1月7日から9日の三連休には、「セキュリティフォント」なる謎の語句がセキュリティクラスタを騒がせることになります。「簡単でコストも掛からず内部流出対策に最適で、マイナンバーが流出してもこれで大丈夫」という触れ込みの技術でしたが、この謎のセキュリティ技術に対してたくさんの人が調査したり、内容を確かめたりしていました。

 さてこの「セキュリティフォント」ですが、特殊なフォントとエンコーダー、デコーダーを使うことで「セキュリティフォント利用者はその内容を読めるが、ファイルが漏えいした場合でも、暗号化されているため他の人は読むことはできず、改ざんも困難になる」という仕組みのようです。

 説明だけを読むとフォントを細工して文字を置き換えることで普通の人には見られないようにしているようですが、見たところ1対1の置き換えであり、暗号としては強度に問題があると判断されています。

 また、製品の内容だけでなく「図書館問題」など話題に上ることの多かった前武雄市長の樋渡啓祐氏が事業に関わっているということも、セキュリティクラスタで話題となる一因となりました。同氏は1月19日に、セキュリティフォントの新会社を設立しセキュリティ事業に乗り出しています。

 とはいえ、今のところ実際に製品はなく、ネットに流れている情報や特許などの情報が判断材料となっており、セキュリティクラスタは正式な製品の公開を今か今かと手ぐすね引いて待ちわびている状態です。NHKがセキュリティフォントを採用したとの情報もあり、日を追うごとにセキュリティフォントの“注目度”は増していっているようです。

参考リンク

「樋渡啓祐CEO、単一換字式暗号のセキュリティ代理店会社設立へ?」(https://togetter.com/li/1068932

「セキュリティフォント観察会」(https://piyo-ko.github.io/misc/security_font_ww.html

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