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HPEとレッドハット、通信事業者向けNFVソリューションを共同で推進「Red Hat OpenStack Platform/Ceph Storage」を含むソリューションを提供

HPEとレッドハットが提携拡大を発表。通信事業者によるネットワーク機能仮想化(NFV)ソリューションの導入促進に共同で取り組む。

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 米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)と米レッドハットは2017年2月22日(米国時間)、オープンプラットフォームをベースにしたネットワーク機能仮想化(NFV)ソリューションで提携を拡大すると発表。共同で導入推進に取り組む。

 HPEは、「Red Hat OpenStack Platform」と「Red Hat Ceph Storage」を含む、統合されたNFVソリューション「HPE NFV System」と「HPE Validated Configurations」を通信サービスプロバイダー(CSP)向けに提供する。Red Hat OpenStack Platformはエンタープライズ向けのクラウド構築ソフトウェア群。Red Hat Ceph Storageは、分散ストレージ技術「Ceph」をベースに企業向け機能やサポートなどを付加したソフトウェアとなる。

 HPEが推進しているマルチクラウド/マルチスタック戦略と、広範なオープンソースソフトウェア(OSS)へのコミットメントに沿って、HPEはレッドハットと協力し、全世界のCSPに向けたOpenStackの導入を後押しする。OSSをベースにした商用ディストリビューション(「HPE Helion OpenStack Carrier Grade」やRed Hat OpenStack Platformなど)を提供することにより、CSPへの訴求をより強めたい考えだ。

 一方のレッドハットは、Red Hat OpenStack Platformを含む自社製品を、「アップストリームファースト」のアプローチで展開していく方針を示している。アップストリームファーストとは、OSSの開発や製品化において、コードの作成を伴う全ての開発がアップストリームのコミュニティーで行われるようにし、ダウンストリーム(ユーザー)ではコードの組み合わせによる開発だけに特化できるようにするアプローチのことだ。

 この提携拡大に伴い、レッドハットはHPE OpenNFV Labsを利用してNFVの検証を行い、Red Hat OpenStack Platformの顧客に「HPE VNF Onboarding Services」を提供することが可能になる。併せて、「HPE OpenNFV Solution Portal」がレッドハットのパートナーのVNFをカバーするように拡張されることで、パートナーによるNFVの展開支援ソリューションの開発も促進できる。

 さらにレッドハットは、Red Hat OpenStack Platform上のHPE NFVオペレーションソリューションを「HPEの包括的サポートの対象」として認定する。この認定ソリューションには、「HPE NFV Director for Management and Orchestration(MANO)」「HPE Service Director for Operations Support Systems」、HPE VNF、OpenDaylightベースの「HPE OpenSDN」ソリューションが含まれる。

 Red Hat OpenStack PlatformとRed Hat Ceph Storageが統合されたHPE NFV Systemは、「HPE NFV System 1.4」のリリースに合わせて提供が開始される。HPE NFV Systemは、NFVを簡単かつ迅速に展開できるように最適に組み合わされたハードウェアとソフトウェアで構成される統合済みのアプライアンス。スモールスタートの需要に応える、スケールしやすいビルディングブロックとして設計されている。HPE NFV System 1.4は、2017年4月にHPE Helion OpenStack Carrier GradeおよびRed Hat OpenStack Platform向けにリリースされる予定だ。

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