オラクル、「Oracle Database 12c R2」のOracle Cloud at Customer/オンプレミス向け提供を開始:パブリッククラウド向けに続き
データベース管理システムの最新版「Oracle Database 12c Release 2」で全ての提供形態が整った。先行提供していたパブリッククラウド向けに続き、新たにOracle Cloud at Customer向けとオンプレミス向け提供を開始した。
米オラクルは2017年3月6日(米国時間)、データベース管理システム(DBMS)の最新版「Oracle Database 12c Release 2(以下、Oracle Database 12c R2)」のOracle Cloud at Customer向け、及びオンプレミス向けの提供を開始した。
Oracle Database 12c R2は、「クラウド時代のDatabase as a Service(DBaaS)」をテーマに、マルチテナント、シャーディング、インメモリ技術などを強化したDBMSの最新版。2016年11月に先行して提供が開始されたパブリッククラウド上で提供する形態(Oracle Database Cloud Service)に続き、Oracle Cloudと100%互換性のあるスタックごと顧客のデータセンターへ貸与する形態のOracle Cloud at Customer向けと、従来型形態であるオンプレミス向け提供の開始により、全ての提供形態が整った。
Oracle Database 12c R2は、「マルチテナントアーキテクチャとインメモリデータベース技術が強化され、エントリーレベルの開発からミッションクリティカルなワークロードまで、あらゆるワークロードで集約性、パフォーマンス、信頼性、セキュリティを実現する。また、高いクラウドスケーラビリティとリアルタイム分析機能により、企業のアジリティ(俊敏性)の向上、ビジネスインサイト(ビジネス知見)のより迅速な獲得、コストメリットの実現に貢献する」と米オラクル データベースサーバー技術担当 エグゼクティブ・バイスプレジデントのアンディ・メンデルソン氏は述べる。Oracle Database 12c R2では、可用性、パフォーマンス、セキュリティ、開発生産性などの分野で、300以上の新機能の追加と機能改良が行われた。
- 最大4096のプラガブルデータベース(PDB)を利用可能な集約環境とSaaS(Software as a Service)環境による多大なコスト節約
- PDBのオンラインクローニングと再配置によるアジリティの向上
- インメモリデータベースの大幅なパフォーマンス向上
- アクティブスタンバイデータベースへのリアルタイムインメモリ分析のオフロード
- ネイティブデータベースシャーディング
- Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)による大規模なスケーリング
- JSON(JavaScript Object Notation)ドキュメントストアの機能強化
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