IIJ、「IIJ IDサービス」の外部ID連携サービスを拡充 Box、Salesforce、サイボウズなどに対応:各サービスのID管理を一元化するIDaaS
IIJはシングルサインオン機能を提供する「IIJ IDサービス」の機能を拡充。多要素認証機能を追加し、認証対象サービスも拡充した。
インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は2017年3月27日、IDaaS(IDentify as a Service)「IIJ IDサービス」の機能拡充を発表。新たに多要素認証機能を追加し、対応サービスも拡充させた。
IIJ IDサービスは、各種サービスのID管理を一元化する「シングルサインオン」を可能にするクラウド型のID統合管理サービス。ユーザーはIIJ IDサービスのIDによって認証を受ければ、「Office 365」など、連携する他のグループウェアやサービスなどで個別の認証なしに利用できるようになる。多要素認証(オプション)やIPアドレス制限などのセキュリティ機能も備える。
外部ID連携は、既存のOffice 365の他に、SAML 2.0やOpenID Connect 1.0などの「フェデレーションプロトコルに対応したサービス」や「G Suite」「Box」「Salesforce」「サイボウズ ガルーン SaaS」「Citrix NetScaler」に対応した。
多要素認証機能は、「IIJ SmartKeyマネージメントサービス」で提供している機能を、IIJ IDサービスのオプションとして利用可能にすることで実現。IDとパスワードの入力による認証に加え、スマートフォンのスライド認証やワンタイムパスワードと組み合わせて認証できるようにする。
価格は以下の通り。外部サービス連携やスマートフォンアプリ認証連携はオプションでID当たり100円/月(税別)となる。
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