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正しい「残業ゼロ」の実践法:仕事が「つまんない」ままでいいの?(30)(1/4 ページ)
上層部は「残業ゼロ」と言い、ユーザーは「何とかしろ」と言う。どっちの言うことを聞けばいいのでしょか?
みなさんの会社では、「長時間労働の抑止」や「残業ゼロ」が話題に上がることはありますか。
いわゆる「働き方改革」の一環で、残業時間を減らす取り組みをする企業が増えてきました。厚生労働省は2020年をめどに、従業員の残業時間の公表を大企業に義務付ける方針で、従わなければ処分を受けるそうです。
ある会社は、定時を過ぎると、残業申請していない社員のPCを強制的にシャットダウンするそうです。正直「そこまでやるかー」と感じます。
また、先日知人から聞いた話によれば、「無理な残業時間の抑制のしわ寄せが社員にきている」とか。何でも、知人の会社が入ったビルの1Fにカフェがあるのですが、20時を過ぎるとカフェがにぎわうのだそうです。
「会社で残業ができないから、みんなカフェで仕事をしているんですよ」
長時間労働の風当たりが強い昨今。人事や労務担当者の気持ちも分かります。けれども、エンジニアは忙しい仕事です。そのしわ寄せが現場にきて、頭を抱えていませんか。
何とかならないものでしょうか。
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