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ファシリテーター型リーダーの時代仕事が「つまんない」ままでいいの?(31)(1/3 ページ)

あなたは「先頭で引っ張る」のが得意なタイプですか? リーダーのスタイルは複数あります。あなたの個性に合ったやり方が分かれば、リーダーの仕事に対する抵抗感は和らぐでしょう。

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 ビジネスパーソンへのコーチングでよく聞く悩みの1つが、「リーダーシップ」です。特に、リーダーになりたてのプレイングマネジャーから課題が多く寄せられます。

 先日、話を伺ったエンジニアもそうでした。何でも、この4月に役職が上がってリーダーになり、マネジメントの仕事をすることが増えたそうです。気持ちでは「リーダーシップを発揮しなければいけない」と思うものの、システム開発の仕事もあります。リーダーの役割とエンジニアの役割の間で、バランスをとるのが難しいと言います。

 リーダーになって仕事の量が増えることも不安ですが、そもそも「リーダーシップを発揮するのが得意じゃない」という人もいるでしょう。

 そこで、今回は「エンジニアとリーダーシップ」について考えます。リーダーのメンバーとの関わり方には幾つか種類があります。自分の個性に合ったやり方が分かれば、リーダーになる抵抗感やストレスが和らぎ、マネジメントに対する苦手意識も変わってくるでしょう。

「先頭に立って引っ張る」のがリーダー?

 そもそも、リーダーとはどんな人でしょうか?

 リーダーの意味を辞書で調べると、「指導者。統率者」(デジタル大辞泉)とあります。これが示すように、一般的なリーダーのイメージは、「先頭に立って引っ張る」ではないでしょうか。

 「先頭に立って引っ張る」で筆者が思い出したのは、テレビドラマの「LEADERS」です。ゼロから自動車作りビジネスを立ち上げるシーン、熱い気持ちでどんな困難にも立ち向かい、仲間と一致団結して「よし、やるぞー!」と突き進む……リーダーには、そんな「情熱」「統率力」「求心力」などが必要なのかもしれません。

 しかし、「私はそんなに熱くない」とか、そもそも「リーダーになりたくない」という人もいるでしょう。

 2013年にベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会が調査した「職場のチームに関する調査」によれば、リーダーになりたくない若手が7割にも上るといいます。その理由は、「性格的にリーダーが向いていない」「引っ張るより支える方が好き」といった適性によるものや、「責任が重い」「面倒」「給与と仕事量などが見合わない」などの負担感によるものが多いようです。


名画のように先頭に立ってメンバーを導くんだ!

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