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サイバー攻撃激化も対応人材の確保困難 セキュリティ職種の求人倍率「42倍超」にレバテックの正社員転職市場動向レポート

レバテックは、IT人材の正社員転職市場動向を発表した。2025年12月の求人倍率は10.4倍となり、全業種平均を大きく上回った。特にセキュリティ領域は求人倍率が42倍超に達し、需給の逼迫が深刻化している。

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 レバテックは2026年1月29日、同社のデータを基にしたレポート「IT人材の正社員転職市場動向」を発表した。2025年12月時点のIT人材の転職希望者数は前年比136%となり、増加傾向が継続している。中でも20代の転職希望者数は前年比約1.4倍と大きく伸びており、若手層を中心に転職意欲の高まりが顕著に表れている。

IT人材(20代)の転職希望者数(提供:レバテック)
IT人材(20代)の転職希望者数(提供:レバテック)

 この背景について同レポートでは、終身雇用を前提としないキャリア観への変化が進んでいる点を挙げており、20代の早い段階からキャリアを見直し、転職を成長機会の一つとして捉える考え方が広がりつつあるとしている。

求人倍率は10.4倍を記録、全業種平均との差が浮き彫りに

 レポートによると、転職希望者が増加する一方で、2025年12月時点のIT人材の転職求人倍率は10.4倍となり、引き続き極めて高い水準を維持している。正社員求人数も2024年比126%と増加しており、企業による採用意欲の強さがうかがえる結果となった。

IT人材の正社員転職希望者数・求人倍率(提供:レバテック)
IT人材の正社員転職希望者数・求人倍率(提供:レバテック)

 厚生労働省が公表した「一般職業紹介状況(令和7年11月分)」によれば全業種の有効求人倍率は1.18倍にとどまっており、IT人材市場がいかに深刻な人材不足に直面しているかが浮き彫りとなっている。

セキュリティ求人倍率は42.6倍、直近3年で求人数2.5倍

 職種別の動向では、セキュリティ関連の需給が逼迫(ひっぱく)している。2025年12月時点におけるセキュリティ関連の正社員求人数は、直近3年間で約2.5倍に拡大し、求人倍率は42.6倍と極めて高い水準に達している。

セキュリティ関連のIT人材の正社員求人数(提供:レバテック)
セキュリティ関連のIT人材の正社員求人数(提供:レバテック)

 ランサムウェア攻撃やサプライチェーン攻撃の高度化・拡大を背景に、セキュリティ領域は需給の逼迫が顕著な職種となっており、政府によるサイバーセキュリティ戦略の策定や官民連携の推進が進む中、「インシデント対応やリスク評価、セキュリティ設計を担える高度な専門性を持つ人材への需要は今後も拡大が見込まれる」と、レバテックは分析している。

製造業の求人が約4.6倍に拡大、フィジカルAI人材に注目

 業種別では、製造業界におけるIT人材の求人が直近3年間で約4.6倍に増加した。医療や金融などの他業界でもIT人材需要は増加しているが、製造業の伸びは特に顕著となっている。

業界ごとのIT人材の正社員求人数(提供:レバテック)
業界ごとのIT人材の正社員求人数(提供:レバテック)

 工場のデジタル化やスマートファクトリー化の進展を背景とした、設備データの活用や生産プロセスの最適化、品質管理の高度化を担うIT人材へのニーズが高まっており、ロボティクスやセンシング技術とAI(人工知能)を組み合わせ、物理空間とデジタルを横断的に扱う「フィジカルAI」領域に対応できる人材への期待も強まっていくとレバテックは予測している。

経営課題としての中長期的な人材戦略が必要

 レバテックの執行役社長 泉澤匡寛氏は「IT人材の正社員転職市場において高い成長と深刻な需給逼迫が同時に進行しており、転職希望者数が増加する一方で求人倍率は依然として10倍を超える高水準にあるため、需給ギャップは一段と拡大している」と考察している。

 特にセキュリティ分野では求人倍率が40倍を超えるなど、他のIT領域と比較しても人材確保の難易度が極めて高い。そのため同氏は、企業には短期的な採用活動にとどまらず、育成や内製化、外部人材の活用を組み合わせた中長期的な人材戦略がこれまで以上に求められていると指摘する。

 「人材不足を採用部門だけの課題としてではなく、事業継続や企業価値に直結する経営課題として捉えるべきだ。企業と人材の双方が中長期の視点で成長できる環境を整えていくことが、日本全体の競争力向上につながる」との見解を示している。

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