プログラム自動実行で仕事を楽に! APIでSlackなどと連携できる「Google Apps Script」とは:働く価値を上げる“VBA/GAS術”(2)(2/3 ページ)
日頃発生する“面倒くさい業務”。簡単なプログラミングで効率化できる可能性がある。本稿では、Googleが提供する数々のアプリケーションを操作できる「Google Apps Script」を紹介する。※ショートカットキーの解説あり
GASを開いてみよう
GASを始めるために必要なもの
GASを始めるために必要なものは3つだけです。
- Googleアカウント
- Webブラウザ
- インターネットに接続できるPC
GoogleアカウントはG Suiteのメンバーはもちろん、無料の「Googleアカウント」でも問題ありません。つまり、GASは無料で利用できます。Webブラウザは、一般的なものであれば動作します。またPCはWindows、Macどちらでも問題ありません。
スクリプトエディタを起動する
GASのプログラムには2種類あります。Googleドライブに直接プログラムファイル自体を保存する「スタンドアロン型」と、スプレッドシートなど他のアプリケーションのファイルにひも付いてプログラムを保存する「コンテナバインド型」です。この2つは、作成および保存の方法と一部の機能を除けば、同じように動作します。
今回は例として、スプレッドシートにひも付くコンテナバインド型のプログラムを作成していきます。ブラウザで対象となるスプレッドシートを開き、メニューから「ツール」→「スクリプトエディタ」を選択します(図1)。
すると、ブラウザの新規タブでスクリプトエディタが起動し、プログラムの編集や実行などの操作ができます(図2)。
スクリプトエディタの画面構成
スクリプトエディタの画面構成を見ていきましょう(図3)。
まずGASのプログラムは、「プロジェクト」という単位で作成します。スクリプトエディタの上部に「無題のプロジェクト」とありますが、これがプロジェクト名です。プロジェクト名は、「無題のプロジェクト」をクリックすることで、別名に編集できます。
プロジェクト内には複数のファイルを持つことができ、GASのプログラムは拡張子が「.gs」となるファイルに保存されます。この時点では、「コード.gs」という1つのファイルが存在している状態です。新たなファイルをプロジェクトに追加すると、画面左のファイル一覧にファイルが追加されていきます。
スクリプトエディタの中央右側の入力エリアにプログラムを書いていきます。現在は、「コード.gs」の内容が表示されています。
またスクリプトエディタには、メニューやツールバーをはじめ、開発を支援するためのさまざまな機能が提供されています。
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