1日に1回再起動するシステムでトランザクションログファイルが肥大化した(ファイル管理トラブル):SQL Serverトラブルシューティング(59)(2/2 ページ)
本連載は、「Microsoft SQL Server」で発生するトラブルを「どんな方法で」「どのように」解決していくか、正しい対処のためのノウハウを紹介します。今回は、「トランザクションログファイルが肥大化したトラブルの解決策」を解説します。
解決方法
解決方法は、「トランザクションログのバックアップを行う」となります。
ちなみにSQL Serverをインストールした後で、Modelデータベースのバックアップを行わないことでも回避できますが、一度でも完全バックアップを行ったならば、以後はトランザクションログをバックアップする運用も必要になります。
もっとも、近年のシステムでサーバ再起動を頻繁に行うような運用は少なくなったので、この問題が表面化することはもうほとんどないかもしれません。しかしシステムによってはこうした運用条件が思わぬ落とし穴になることもあります。普段から監視する仕組みを通じて確認するようにしておきたいところです。
筆者紹介
内ヶ島 暢之(うちがしま のぶゆき)
ユニアデックス株式会社 NUL System Services Corporation所属。Microsoft MVP Data Platform(2011〜)。OracleやSQL Serverなど商用データベースの重大障害や大型案件の設計構築、プリセールス、社内外の教育、新技術評価を担当。2016年IoTビジネス開発の担当を経て、2016年現在は米国シリコンバレーにて駐在員として活動中。目標は生きて日本に帰ること。
椎名 武史(しいな たけし)
ユニアデックス株式会社所属。入社以来 SQL Serverの評価/設計/構築/教育などに携わりながらも、主にサポート業務に従事。SQL Serverのトラブル対応で社長賞の表彰を受けた経験も持つ。休日は学生時代の仲間と市民駅伝に参加し、銭湯で汗を流してから飲み会へと流れる。
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