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MicrosoftとSAP、統合製品「SAP HANA Enterprise Cloud on Microsoft Azure」を発表提携を拡大、統合製品を提供

MicrosoftとSAPは、SAPのプライベートマネージドクラウドで「SAP S/4HANA」を運用できるサービス「SAP HANA Enterprise Cloud」をAzureで提供する「SAP HANA Enterprise Cloud on Microsoft Azure」を発表した。

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 MicrosoftとSAPは2017年11月27日(現地時間)、企業がクラウドでビジネスイノベーションを推進するための明確なロードマップを提供する統合製品「SAP HANA Enterprise Cloud on Microsoft Azure」を発表した。


SAPのビル・マクダーモットCEO(左)とMicrosoftのサティア・ナデラCEO。2016年のSAPPHIRE NOWでのステージ

 SAP HANA Enterprise Cloud on Azureは、SAPのプライベートマネージドクラウドで「SAP S/4HANA」を運用できるサービス「SAP HANA Enterprise Cloud」を、Microsoft Azureで提供するもの。SAP HANA Enterprise Cloud on Azureにより顧客は、SAP S/4HANAを安全なマネージドクラウドで運用できる。「SAPのアプリケーション管理および製品ノウハウと、Microsoft Azure(以下、Azure)のグローバルで信頼できるインテリジェントなクラウドという、両社のいいとこ取りができる」と両社は述べている。

 さらに両社はお互いのクラウドソリューションを社内でデプロイすることも明らかにした。両社は提携に基づき、共同でエンジニアリングを展開し、連携してソリューションを販売。共同サポートサービスを提供し、優れたクラウドエクスペリエンスを顧客に保証することを目指す。

 Microsoftは、SAP S/4HANAをAzureにデプロイし、自社の財務プロセスに利用する考えだ。MicrosoftはSAPのレガシー財務アプリケーションを含む社内システムの変革を進めており、その一環としてSAP S/4HANA Financeを導入するという。またSAP S/4HANAとAzure AIなどの分析サービスを接続し、財務報告を効率化するとともに意思決定を強化するとしている。

 一方、SAPはAzureが提供する最適な効率、柔軟性、イノベーションを目的に、十数以上の基幹ビジネスシステムをAzureに移行する予定だ。またAzureを既に利用している「SAP Ariba」は、さらなる利用拡大を探っていくという。

 両社は、いずれもAzureでSAP S/4HANAをデプロイして、社内オペレーションに利用し、企業がAzureでSAPアプリケーションを最大限に活用できるよう支援していく。加えてAzureにSAPアプリケーションをデプロイするためのガイダンスとエンタープライズアーキテクチャを顧客に提供するため、これらの社内プロジェクトを文書化するという。

 企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)のメリットを求めて、基幹ビジネスシステムをクラウドに移行する動きが拡大している。エンタープライズソフトウェア大手のSAPとMicrosoftは密接に連携し、DXを進める安全で信頼できる方法を提供しようとしている。

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