検索
ニュース

潜在的な脅威に対して先手を打つ――Google、「G Suite」のセキュリティセンターを開設問題の早期発見、対処やリスク軽減に役立つ

Googleは、「G Suite」のセキュリティに関する指標や分析結果を入手したり、推奨設定の案内を受けたりすることができるセキュリティセンターの開設を発表した。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 Googleは2018年1月17日(米国時間)、クラウドベースのプロダクティビティスイート(オフィス製品群)「G Suite」のセキュリティセンターの開設を発表した。

 セキュリティセンターでは、顧客が組織、データ、ユーザーを保護できるように、Googleによるセキュリティ分析、行動につながる洞察、ベストプラクティスの推奨といった機能が統合されている。

 Googleは、セキュリティセンターにより、経営幹部や管理者は以下のことができると説明している。

重要なセキュリティ指標のスナップショットを1箇所で見る

 デバイスの不審な挙動の把握、スパムやマルウェアが組織内のユーザーをどのように狙っているかの可視化、セキュリティ対策の効果を示す指標の確認が、統合型のダッシュボードで行える。


包括的なダッシュボード

潜在的な脅威に対して先手を打つ

 管理者は、ダッシュボードからアクセスできるセキュリティ分析結果を検討し、脅威に対処できる。例えば、どのユーザーがフィッシングの標的になっているかを可視化できるので、それを踏まえて攻撃を食い止められる。また、GoogleドライブのファイルがDLP(データ損失防止)ルールをトリガーに、データ漏えいの危険を察知し、未然に回避できる。


セキュリティ分析

セキュリティヘルスページの推奨を参考にリスクを軽減する

 セキュリティヘルスページは、セキュリティの設定状態に関する分析を基に、顧客にユーザーとデータのセキュリティを確保するためのアドバイスを提供する。その推奨事項は、データの保存方法やファイルの共有方法、モビリティ、通信の設定など、多岐にわたる。


セキュリティヘルスページ

 Googleによると、「G Suite Enterprise」を使用している顧客は数日以内に自動的に、管理コンソール内でセキュリティセンターにアクセスできるようになるとのことだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Security & Trust 記事ランキング

  1. 「SMSは認証に使わないで」 米CISA、モバイル通信を保護する8つのベストプラクティスを公開
  2. 終わらせましょう。複雑過ぎるKubernetes/クラウドネイティブが生む心理的安全性の低下を――無料でクラウドセキュリティの勘所が分かる130ページの電子書籍
  3. 3割程度のSaaS事業者が標準的なセキュリティ対策をしていない アシュアードがSaaS事業者を調査
  4. 「このままゼロトラストへ進んでいいの?」と迷う企業やこれから入門する企業も必見、ゼロトラストの本質、始め方/進め方が分かる無料の電子書籍
  5. 「生成AIのサイバー攻撃への悪用」は増加する? 徳丸浩氏が予測する2025年のセキュリティ
  6. 増える標的型ランサムウェア被害、現場支援から見えてきた実態と、脆弱性対応が「限界」の理由
  7. 中小企業の20%の経営層は「自社はサイバー攻撃に遭わない」と信じている バラクーダネットワークス調査
  8. 商用国家安全保障アルゴリズム(CNSA)の期限となる2030年までに暗号化/キー管理サービス市場が60億ドルに達するとABI Researchが予測 急成長の要因とは?
  9. 高度なAIでAIをテスト OpenAIが実践するAIモデルのレッドチーム演習とは
  10. AWS、組織のセキュリティインシデント対応を支援する「AWS Security Incident Response」を発表 アラートに圧倒されるセキュリティチームをどう支援?
ページトップに戻る