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非構造化データから問題を早期発見――SAS、アナリティクス環境「SAS Platform」の最新リリースを発表AIソリューション開発を強力に支援

AIソリューション開発を容易にする「SAS Platform」の最新リリースが発表された。新製品の「SAS Visual Text Analytics」「SAS Visual Data Mining and Machine Learning」の新リリース、Webインタフェースが主な特徴だ。

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 SAS Instituteは2018年1月30日(米国時間)、機械学習やディープラーニング、テキストアナリティクス、予測、統計を利用したAIソリューション開発を容易にする「SAS Platform」の最新リリースを発表した。

 SAS Platformの最新リリースには、新製品の「SAS Visual Text Analytics」や、大幅に改良された「SAS Visual Data Mining and Machine Learning」の新リリースなどが含まれる。両製品はいずれもクラウド対応のアナリティクスプラットフォーム「SAS Viya」の新機能を利用している。

SAS Visual Text Analytics

 SAS Visual Text Analyticsは、自然言語処理(NLP)、機械学習、言語ルールを組み合わせ、非構造化データから価値を引き出す。メモの管理や解釈、リスク評価、詐欺対策、顧客フィードバックの利用などによって、問題の早期発見をはじめとしたさまざまな業種のビジネス課題に対処できる。

 SAS Visual Text Analyticsの主な機能には、モダンで柔軟なフレームワークを使ったテキストマイニング、コンテキスト(文脈)抽出、分類、センチメント分析、検索などがある。

 ユーザーはこのソフトウェアを使って、分析データの準備、トピックのビジュアル探索、テキストモデルの作成、既存システムやビジネスプロセスへのデプロイを行える。あらかじめ定義されたテンプレートを使って大量のデータを迅速に分析し、テキストアナリティクスの出力を他の機械学習技術や予測技術と統合することも可能だ。


NLPにより、テキスト内の重要なパターンを簡単に識別して抽出できる(出典:SAS)

SAS Visual Data Mining and Machine Learningの新リリース

 機械学習とディープラーニングの全側面(データアクセスやデータラングリングから、高度なモデルの構築、デプロイまで)をカバーするエンドツーエンドのビジュアル環境を提供する。

 インメモリ分散処理により、ビジネス上の重要な問題に素早く答えを出したり、貴重なデータや高スキルのスタッフを効率的に活用したりできる。また、PythonやRといった人気のオープンソース言語によるプログラミングにも対応した。


SAS Visual Data Mining and Machine Learningにより、ユーザーは迅速に開発が可能になるという(出典:SAS)

Webインタフェース

 SAS Platformの最新リリースの大きな特徴としては、アナリティクスライフサイクル全体を統合し、部門横断のコラボレーションを支援するWebインタフェースが挙げられる。データの準備、インタラクティブな方法による発見、探索、モデルの作成、デプロイといった全てのアクティビティーが、単一のビジュアルインタフェースでサポートされる。

 この緊密に統合されたインタフェースは、例えば、収益性の高い顧客関係の構築や、詐欺対策、効果的なリスク管理などを実現するモダンな機械学習アルゴリズムの作成をスピードアップするという。


 IDCのアナリティクスおよび情報管理リサーチ担当グループバイスプレジデント、ダン・ベセット氏は、SASの発表に対し次のように話す。

 「SASは、高度なアナリティクス、モデルデプロイ、データ準備、ビジュアル化を1つのプラットフォームで行えるようにしている。ユーザーは、さまざまなソフトウェア製品を切り替えることなく、アナリティクスプロセスの全ての工程に対応できるようになった」

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