データ量の爆発的増加はストレージに何を求めるのか? 2026年の5大潮流:Infinidat予測
Infinidatは、2026年のエンタープライズストレージのトレンド予測を発表した。
ストレージプラットフォームを提供するInfinidatは2025年12月、顧客やパートナー、アナリストなどの意見に基づき特定した「2026年のストレージトレンド」を発表した。2026年のエンタープライズストレージ分野では、AI(人工知能)対応の強化と、サイバーセキュリティの重視が引き続き最重要トレンドになると予測している。
同社が挙げた5つのトレンドを要約すると、以下の通り。
2026年のストレージトレンド5項目
1:AI中心への移行
AIアプリケーションとワークロードの拡大が企業のトランスフォーメーションを加速させる。このトレンドにより、AI中心のストレージアーキテクチャへの転換や、検索ベースのAIワークロード向け高性能製品の必要性が高まる。特にAIモデルの精度を向上させる検索拡張生成(RAG)用の構成が注目されるという。
2:サイバーセキュリティの進歩
従来の「検知と対応」から、「積極的なサイバー防御と予防」を優先する方向に移行が進む。AIを悪用した巧妙な攻撃が増加する中、2026年にはプライマリーストレージに組み込まれたサイバー検知機能や、自動化された保護機能によるデータスナップショットの取得など、復旧能力を重視した戦略が不可欠になるとしている。
3:コスト削減
IT予算縮小への圧力が続く中、効率的なインフラへの投資がチャンスとなる。一方で、コスト効率向上を求める圧力も強い。ストレージの統合や電力効率の改善を通じて資本支出(CAPEX)と運用支出(OPEX)を削減し、浮いたIT予算をAIなどのイノベーションプロジェクトに再配分する動きが加速すると予測している。
4:電力効率化
電力効率化への要求がインフラ再構築を促す。AIワークロードなどの増加に伴い、データセンターの電力消費抑制が義務となっていく。そのため、2026年にはより電力効率の高いストレージシステムの採用が求められるようになる。
5:バックアップ効率化
データ量の爆発的増加により、AIやサイバーセキュリティ、コスト、電力効率などを一体で捉える必要性が生じる。データの増加はバックアップとデータ保護の必要性を高める。2026年には、バックアップによるパフォーマンス阻害を軽減し、万が一の際にバックアップリポジトリを瞬時に稼働させ、迅速にデータを復元できる能力がより重視されるようになる。
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