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Windows Liveメールの受信メッセージとアドレス帳をGmailへ移行する手順Windows 10への移行(3/3 ページ)

すでにWindows Liveメールのサポートは終了しており、新たにインストールすることはできない。そのため、Windows 7上でWindows Liveメールを利用している場合、Windows 10への移行に際して、メール環境の移行も必要となる。そこで、本稿ではWindows LiveメールからGmailに移行する手順を紹介する。

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4. Liveメール上のアドレス帳データをGmailの連絡先に転送する

 続いて、Liveメール上に保存されているアドレス帳データを、Gmailの連絡先に転送する。

 Liveメールの左ペイン下にある[アドレス帳]アイコンをクリックし、[ホーム]リボンの[エクスポート]−[カンマ区切り]を選択する。[CSVのエクスポート]ウィザードが表示されるので、エクスポート先のフォルダ/ファイル名を指定して、CSV形式でアドレス帳を出力する。

Liveメールのアドレス帳をエクスポートする(1)
Liveメールのアドレス帳をエクスポートする(1)
左ペイン下側のアイコンから[アドレス帳]アイコンをクリックする。画面がアドレス帳になるので、リボンの[エクスポート]−[カンマ区切り]を選択する。
Liveメールのアドレス帳をエクスポートする(2)
Liveメールのアドレス帳をエクスポートする(2)
[CSVのエクスポート]ウィザードが起動するので、保存先のファイル名を指定する。
Liveメールのアドレス帳をエクスポートする(3)
Liveメールのアドレス帳をエクスポートする(3)
出力する項目を選択する。メールアドレスは忘れずにチェックすること。

 WebブラウザでGmailを開き、転送先となるGoogleアカウントでログインする。左ペインの[Gmail]をクリックし、プルダウンリストから[連絡先]を選択する。[Google連絡先]が新しいタブで開くので、左ペインの[もっと見る]をクリックして、表示されたメニューから[インポート]を選ぶ。

 [他のアカウントからの連絡先のインポート]画面が開くので、ここで[CSVまたはvCardファイル]を選択する。ところが、[CSVまたはvCardファイル]のインポートは、プレビュー版ではサポートしていない旨の警告が表示されるので、[以前のバージョンを使う]リンクをクリックして、以前の連絡先を開く。この際、Webブラウザによっては、ポップアップがブロックされるので、警告が表示されたらポップアップを許可して、新しいタブで連絡先を開くこと。

 以前の連絡先が開いたら、左ペインの[連絡先をインポート]を選択する。[連絡先をインポート]ウィザードが開くので、Liveメールでエクスポートしたアドレス帳のファイルを指定して、インポートすれば、Gmailの連絡先に保存できる。

Gmailの連絡先にインポートする(1)
Gmailの連絡先にインポートする(1)
WebブラウザでGmailを開き、[Gmail]部分をクリックし、メニューから[連絡先]を選択する。
Gmailの連絡先にインポートする(2)
Gmailの連絡先にインポートする(2)
[連絡先]画面が開く。説明を進めていく。
Gmailの連絡先にインポートする(3)
Gmailの連絡先にインポートする(3)
この画面が表示されたら、[連絡先を追加]をクリックする。
Gmailの連絡先にインポートする(4)
Gmailの連絡先にインポートする(4)
Liveメールのアドレス帳をCSV形式でエクスポートしているので、ここで、[CSVまたはvCardファイル]を選択する。
Gmailの連絡先にインポートする(5)
Gmailの連絡先にインポートする(5)
Google連絡先は、直接CSVファイルをインポートすることはできないので、[以前のバージョンを使う]をクリックして、以前のバージョンのGoogle連絡帳を開く。

Gmailの連絡先にインポートする(6)
新しいタブに以前のバージョンのGoogle連絡帳が開く。ここの[連絡先をインポート]で、Liveメールのアドレス帳ファイル(CSVファイル)を指定する。
Gmailの連絡先にインポートする(7)
 
アドレス帳がGoogle連絡帳にインポートされる。ここにインポートされると、新しいGoogle連絡帳でも使うことができる。

5. Gmailでメールの受信・送信ができるように設定する

 Liveメールで送受信していたメールサーバにGmailから接続して、メールの送受信が行えるようにしよう。

 再び、WebブラウザでGmailを開き、メールの送受信の設定を行うGoogleアカウントでログインする。[歯車]アイコンをクリックし、表示されたメニューから[設定]を選択する。

 [設定]画面の[全般]タブが開くので、[アカウントとインポート]をクリックして、[他のアカウントでメールを確認]項目の[メールアカウントを追加する]リンクをクリックする。

 [メールアカウントを追加]ウィザードが開くので、Liveメールで送受信していたメールアカウントとそのサーバの設定を行っていく。途中、[はい、<メールアドレス>としてメールを送信できるようにします]を選択すると、指定したメールアドレスでメールの送信が行えるようになる。

 最後に、ここで指定したメールアドレスに、確認のメールが送信される。そのメールに記載されたURLをWebブラウザで開くか、記載されている確認コードをウィザードで入力することで、Gmailがメールクライアントとして機能するようになる。

Gmailでメールの送受信ができるように設定する(1)
Gmailでメールの送受信ができるように設定する(1)
Gmailの[設定]画面−[アカウントとインポート]を開く。ここで、[メールアカウントを追加する]をクリックする。
Gmailでメールの送受信ができるように設定する(2)
Gmailでメールの送受信ができるように設定する(2)
[メールアカウントを追加]ウィザードが開くので、ここで、これまでLiveメールで送受信していたメールアドレスを入力する。
Gmailでメールの送受信ができるように設定する(3)
Gmailでメールの送受信ができるように設定する(3)
通常は「POP3」が選択されているので、[次へ]ボタンをクリックして先に進める。Outlook.comやYahoo!メールなどは、これらのメールアドレスをGmailの機能を使って送受信できる「Gmailify」も選択できる。
Gmailでメールの送受信ができるように設定する(4)
Gmailでメールの送受信ができるように設定する(4)
メールアドレスの情報を入力する。
Gmailでメールの送受信ができるように設定する(5)
Gmailでメールの送受信ができるように設定する(5)
Gmail上からこのメールアドレスで送信できるようにする。
Gmailでメールの送受信ができるように設定する(6)
Gmailでメールの送受信ができるように設定する(6)
送信する際に使うメールアドレスを入力する。
Gmailでメールの送受信ができるように設定する(7)
Gmailでメールの送受信ができるように設定する(7)
送信に使うSMTPサーバの情報を入力する。
Gmailでメールの送受信ができるように設定する(8)
Gmailでメールの送受信ができるように設定する(8)
Gmailで、これまでLiveメールで送受信していたメールアドレスを使えるようにするためには、ここで送信された確認メール内のリンクをクリックするか、確認コードをここに入力する必要がある。
Gmailでメールの送受信ができるように設定する(9)
Gmailでメールの送受信ができるように設定する(9)
受信した確認メール。リンクが記載されているので、これをクリックする。リンクをクリックできないような場合は、記載されている確認コードを上画面の入力ボックスに入力する。

 以上でGmailへの移行作業は全て終了である。メールを送受信や転送したり、外部から送信したりして、正しく移行できているかどうかをチェックしておく。

 なお、[設定]画面の[アカウントとインポート]タブを開き、[名前:]の「デフォルトの返信モードを選択」で「メールを受信したアドレスから返信する」にチェックを入れておくと、自動的に返信時に受信したアドレスから返信されるようになる。

Gmailでメールの送受信ができるように設定する(9)
受信したアドレスから返信するように設定する(9)
「メールを受信したアドレスから返信する」にチェックを入れておくと、返信時に受信したアドレスから返信されるように設定される。

転送したメールが文字化けしていたら

 LiveメールからGmailに転送したメールは、場合によって文字化けを起こすことがあるようだ。Gmail上で文字化けしているメールを見つけた場合、該当するメールをLiveメールからGmailのアドレスに転送すればよい。

 またバックアップ(エクスポート)したメールの中から該当するemlファイルを見つけて、それをMeryなどのテキストエディタで開けば、文字化けを起こさずに内容を確認することが可能だ。

テキストエディタのMeryで開いたemlファイル
テキストエディタのMeryで開いたemlファイル
エクスポートしたLiveメールのメッセージは、emlファイルとしてフォルダ内に保存されている。このファイルは文字コードが「JIS」のテキストファイルなので、JISコード対応のテキストエディタで開けば読むことができる。Gmailに転送した際に文字化けを起こしてしまったメールは、このようにテキストエディタで開けば内容を確認できる。


 これで、これまでLiveメールで送受信していたメールが、Gmail上でも送受信できるようになったはずだ。Gmailは、Liveメールと使い勝手が異なるため、多少慣れが必要となるが、強力な迷惑メールフィルターや検索機能など、Liveメールにはなかったメリットを享受できるようになる。

 また、一度Gmailに移行してしまえば、Windows 10から他のOS(macOSやLinuxなど)に移る場合でも、メール環境はそのままいじる必要がなくなる。Gmailへの移行を検討してみてはいかがだろうか。

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