不正駐車や時間外のごみ出しをIoTで遠隔監視――レオパレス21、KDDIらが実証実験へ
レオパレス21は、KDDI、アイレット、オプテックスとともに、賃貸アパートの駐車場とごみ置き場をIoTを活用して遠隔監視する仕組みの実証実験を行う。契約駐車場への不正駐車や時間外のごみ出し、不法投棄をセンサーで自動検知し、こうした迷惑行為の防止や管理業務の効率化につなげる。
レオパレス21は2018年3月23日、KDDI、KDDIグループのアイレット、オプテックスとともに、IoTを活用した賃貸アパートの駐車場とごみ置き場の遠隔監視に関する実証実験を開始すると発表した。入居者にとっての困りごとの上位とされる「契約駐車場への不正駐車」や「時間外のごみ出し・不法投棄」の解決を目指す。
実証実験は、埼玉県川口市内のレオパレス21の管理物件1棟を対象に、2018年3月26日から4月25日までの予定で実施する。
駐車スペースには、駐車の有無を検知する地磁気センサーを設置。契約駐車場への不正駐車があった場合は、自動的に管理者にメールで通知する。
一方、ごみ置き場の扉には、開閉センサーを設置。指定時間外に開閉があった場合に、管理者にメールで通知される。通知を受け取った管理者は、ネットワークカメラで現場の状況を確認でき、時間外のごみ出しや不法投棄の監視が可能になる。
監視状況はクラウド上にで管理できるため、PCでやスマートフォンなどでいつでも確認が可能。これにより、管理者自身が常に物件を監視する必要がなくなり、業務の効率化も期待できる。
実証実験で用いるシステムの構築に当たり、KDDIは通信ネットワークの提供とシステム全体の設計・構築、アイレットはクラウド(Amazon Web Services)環境の設計構築とセンシングデータ連携アプリ開発、オプテックスはセンサーの開発と提供などを担当した。
実証実験を通して、IoT活用に関する実用性・技術を検証し、今後、賃貸物件向けのIoTを活用した各種サービスなどへの応用、展開を検討していく計画だ。
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