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「Docker」採用のホスティングサービス、さくらインターネットが提供開始:システムの規模に応じてリソースを調節
さくらインターネットは、コンテナ型仮想化技術「Docker」を利用したホスティングサービス「Arukas」の提供を開始した。一部のプランは無料で利用可能。
さくらインターネットは2018年3月26日、コンテナ型仮想化技術「Docker」を利用したホスティングサービス「Arukas」の提供を開始した。同社によれば、Arukasは既に無償のオープンβテストを実施しており、同日の正式提供開始時点でユーザーが約1万人いるという。
Arukasでは、「Docker Hub」で共有されているコンテナイメージを活用することで、簡単にコンテナインスタンスを作成、起動できる。コントロールパネルでは、稼働させるシステムの規模に応じたリソースの増減など、複数のコンテナインスタンスの操作や管理が可能だ。
Arukasの料金プランは「Free」「Hobby」「Standard×1」「Standard×2」の4種類。
Freeは、利用可能なメモリ容量が128MBで1インスタンスのみ稼働可能で、月額基本料金と利用料金がいずれも無料。
それ以外のプランは、月額基本料金が50円(税別、以下同)。メモリ容量および1時間当たりの利用料金は、Hobbyが512MBで約0.74円(約540円/月)、Standard×1が512MBで約1.48円(約1080円/月)、Standard×2が1024MBで約2.96円(約2160円/月)である。
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