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「顔」を使って購入処理――「変なホテル」内のスマートコンビニがAIを使った購入システムを導入:将来的にはチェックインからチェックアウトまでを顔認証で実現
NECは「変なホテル ハウステンボス」内の無人コンビニに、顔認証システムと商品画像認識システムを提供した。カメラで撮影した顔の画像で入店者を認証したり、購入商品を確認したりする。NECの顔認証AIエンジン「NeoFace」を活用した。
NECは2018年5月7日、「変なホテル ハウステンボス」内の無人コンビニエンスストア「スマートコンビニ」に、顔認証システムと商品画像認識システムを提供したと発表した。顔認証システムと商品画像認識システムには、NECのAI技術群「NEC the WISE」の1つである顔認証AIエンジン「NeoFace」を活用した。
今回導入したシステムでは、店舗入口の端末で入店者の顔を登録。入店時に店舗入口のカメラに映った顔を登録された顔と照合し、認証する。レジでは、入店者が購入した商品をカメラで撮影すると、その画像を事前登録した商品画像と照合し、購入商品リストを表示する。商品購入時には、顔認証によって購入を確認する。そして退店時に、店舗出口に設置したカメラに映った顔を登録された顔と照合し、認証する。
NECでは、こうした一連の画像処理、認証システムによって、ホテル業界の省力化ニーズに応えるとしている。今後は、チェックインからルームキー、決済、チェックアウトまで一連の手続きを、顔認証を用いて実現するとしており、今回納入したシステムは、その第一弾としてハウステンボスに提供したという。
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