「Microsoft Agent Framework」と「GitHub Copilot SDK」が統合、マルチエージェント構築に対応:Microsoftが発表
Microsoftは、AIエージェントの開発を支援する「Microsoft Agent Framework」が「GitHub Copilot SDK」と統合したことを発表した。
Microsoftは2026年1月27日(米国時間)、AI(人工知能)エージェントの開発を支援する「Microsoft Agent Framework」が「GitHub Copilot SDK」と統合したと発表した。この統合によって、Microsoft Agent Frameworkが提供する一貫したエージェント抽象化(エージェントの内部構造や実装の違いを意識せずに扱える共通化の仕組み)と、AIコーディング支援ツール「GitHub Copilot」が備える各種機能を組み合わせて利用できるようになった。
Microsoft Agent Framework経由でGitHub Copilotを使うメリット
GitHub Copilot SDK単体でもエージェントの構築は可能だが、Microsoft Agent Frameworkを介して利用することで、以下のようなメリットが得られる。
- 一貫したエージェントの抽象化
- GitHub Copilotエージェントは、フレームワーク内の他のエージェントタイプと同様のインタフェース(.NETは「AIAgent」、Pythonでは「BaseAgent」)を実装している。このため、コード構造を大幅に変更することなく、プロバイダーの入れ替えや組み合わせが可能になる
- マルチエージェントワークフロー対応
- 組み込みのオーケストレーターを使用して、GitHub Copilotエージェントを「Azure OpenAI」や、OpenAIやAnthropicなどの他のエージェントと組み合わせ、シーケンシャル、並行、ハンドオフ、グループチャットなどのワークフローを構成できる
- エコシステムの統合
- 宣言型エージェント定義、エージェント間プロトコル「A2A」(Agent2Agent)のサポート、関数ツール、セッション、ストリーミングにおける共通パターンなど、フレームワークの全エコシステムにアクセスできる
統合機能のインストール
統合機能の利用を開始するには、各環境に応じて以下のパッケージをインストールする必要がある。
.NET
dotnet add package Microsoft.Agents.AI.GitHub.Copilot --prerelease
Python
pip install agent-framework-github-copilot --pre
主な機能
Microsoftの開発者向け公式ブログでは、実際のコード例を示しながら、統合によって利用可能になる主な機能を解説している。
GitHub Copilotエージェントの作成
エージェントの作成はシンプルに行える。.NETでは「CopilotClient」、Pythonでは「GitHubCopilotAgent」を作成し、エージェントとのやりとりを開始する。
関数ツールの追加
カスタム関数ツールを追加することで、エージェントにドメイン固有の機能を持たせ、能力を拡張できる。
ストリーミングレスポンス
ユーザーエクスペリエンスを向上させるため、完全な結果を待つのではなく、生成された順にレスポンスをストリーミング表示できる。
マルチターン会話
.NETの「セッション」またはPythonの「スレッド」を使用することで、複数のやりとりにわたって会話のコンテキスト(文脈)を維持できる。
権限の有効化
デフォルト(規定)では、エージェントはシェルコマンドの実行、ファイルの読み書き、URLの取得が制限されている。これらの機能を有効にするには、リクエストを承認または拒否するパーミッションハンドラーを提供する必要がある。
MCPサーバへの接続
GitHub Copilotエージェントは、ローカル(stdio)およびリモート(HTTP)のMCP(Model Context Protocol)サーバへの接続をサポートしている。これにより、エージェントは外部ツールやデータソースにアクセスできるようになる。
マルチエージェントワークフローでの活用
Microsoft Agent Frameworkを利用する大きな利点の一つは、GitHub Copilotを他のエージェントと組み合わせたマルチエージェントワークフローを構築できる点にある。
例えば、Azure OpenAIエージェントがマーケティングのキャッチコピーを下書きし、GitHub Copilotエージェントがそれをレビューするといったパイプラインを構築可能だ。このパターンは、並行処理やハンドオフ、グループチャットのワークフローにも拡張できる。
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