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Microsoft、IoTの安全な運用を支援する「Windows 10 IoT Core Services」を発表2018年内に正式リリース

新たに発表された「Windows 10 IoT Core Services」では、10年間にわたってサポートが提供され、併せてデバイスの更新管理と健全性評価を行うサービスも提供される。

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 Microsoftは2018年6月5日(現地時間)、台湾の台北市で開催されたICTとIoT(Internet of Things)に関するイベント「COMPUTEX TAIPEI 2018」において、「Windows 10 IoT Core Services」を発表した。Windows 10 IoT Core Servicesでは、10年間にわたるサポートと、デバイスの更新管理と健全性評価を行うサービスが提供される。そのため、MicrosoftのIoTパートナーは、顧客ニーズに対応したソリューションを開発できるという。

 Windows 10 IoT Coreは、IoTの構築用に設計されたWindows 10のエディションであり、省電力型のエッジデバイスに最適化されている。2015年に初めてリリースされ、Johnson Controls、Askey、Misty Roboticsといった各業界の革新的企業に採用されてきた。

 Windows 10 IoT Core OSをベースにしたWindows 10 IoT Core Servicesは、IoTデバイス向けの有料サービスとなる。Windows 10 IoT Coreの無料エディションは、引き続き半期チャネル(SAC)で提供される。

 Microsoftは、Windows 10 IoT Core Servicesの主なメリットとして、以下の3つを挙げている。

1:Long-Term Servicing Channel(LTSC)による10年間のサポート

 LTSCによるWindows OSサポートにおいては、デバイスのセキュリティを最新に保つために品質更新プログラムが提供される。だが、安定性を重視し、ベースOSの変更を最小限に抑えるために、機能更新プログラムは提供されない。Microsoftは通常、2〜3年おきに新しいLTSCリリースを提供し、各LTSCリリースを10年間のライフサイクルにわたってサポートする。

2:新たに発表されたDevice Update Center(DUC)による更新プログラムの管理

 DUCは、デバイス更新プログラムの作成、カスタマイズ、管理を可能にする。これらの更新プログラムは、世界中のWindowsユーザーが日々使っているWindows Updateと同じコンテンツ配信ネットワーク(CDN)で配布され、OS、デバイスドライバ、OEM固有のアプリケーションおよびファイルに適用される。更新プログラムは、デバイスでテストしてから広く配布できる。

3:Device Health Attestation(DHA)によるデバイスセキュリティの向上

 企業やOEMベンダーは、DHAによりハードウェアのセキュリティ証明によって組織のセキュリティレベルを高めることができる。起動時におけるデバイスの信頼性評価が、IoTシステムの信頼性確保に不可欠であり、これは「DHA Azureクラウドサービス」(Azureにおける仮想ホスト)といった外部エンティティーによって行われる必要がある。このサービスはデバイスの健全性を評価するもので、「Azure IoT Device Management」のようなデバイス管理システムと組み合わせることができる。これにより、評価結果に応じて、例えばデバイスのイメージの再構築、ネットワークアクセスの拒否、サービスチケットの作成といった対策ができる。


 これらの機能により、Windows 10 IoT Coreベースのデバイスを商用利用し、エンタープライズグレードのサポートとセキュリティを確保できる。

 Windows 10 IoT Core Servicesは現在、限定プレビュー段階にある。2018年7月から広範なユーザーによるプレビューが行われ、年内に正式リリースされる見通しだ。

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