AIが採用面接の第一印象を採点、テイクアンドシーが面接採点サービス「JobRecoAI」を提供開始:第一印象の決定要素は「態度やしぐさ」「話し方」「声のトーンや大きさ」
テイクアンドシーは、求人への応募者に対する第一印象をAI(人工知能)によって採点するサービス「JobRecoAI」を提供開始する。面接動画の映像と音声を、それぞれAIが解析して採点する。
テイクアンドシーは2018年6月28日、求人への応募者に対する第一印象をAI(人工知能)で採点するサービス「JobRecoAI」を同年7月5日に提供開始すると発表した。面接動画の映像と音声をAIが解析して採点することで、人柄の評価に客観性をもたせられるという。
テイクアンドシーでは、書類選考後の採用面接において、応募者の第一印象が非常に重要だとしているものの、従来の面接官による面接では、第一印象が面接官の主観になりがちで、明確な基準はないとしている。さらに同社では、面接の合否判定が開始数分の印象で決まり、残りの数十分はほぼ確認作業というケースが多く、応募者、面接官ともに無駄な時間を過ごしているという。
テイクアンドシーによると、動画面接システム「JobReco」を使った動画面接で、企業の面接官が好印象を持った候補者の動画を解析したところ、「態度やしぐさ」「話し方」「声のトーンや大きさ」という3つの要素で第一印象を決定していることが分かったという。JobRecoAIでは、これら3つの要素を数値化して機械学習させ、企業の面接官の立場で面接動画を採点する。
同社が500人の動画を使って実証実験をしたところ、3人の面接官の評価とJobRecoAIの評価は、合格判定したときの一致率が82%、不合格判定したときの一致率が75%だった。同社では、合格/不合格ともに高い一致率を示し、面接官と比べてJobRecoAIは中間評価が非常に少なく、迷いがないとしている。価格は、応募者1人当り3500円から。
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