Fluent Designに対応――Microsoft、「Windows UI Library」のプレビュー版を公開:UWP XAMLアプリ開発者にとって大きな2つのメリットとは
Microsoftは、Fluent Designのコントロールおよびスタイルを使ってWindows 10対応UWPアプリを作成できる「Windows UI Library」のプレビュー版を公開した。
Microsoftは2018年7月23日(米国時間)、「Windows UI Library」(WinUI)のプレビュー版を公開したと発表した。
WinUIは、Fluent Designのコントロールおよびスタイルを使ってWindows 10対応のUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリケーションを作成するために、使用できる。
WinUIはNuGetパッケージでインストールする。WinUI NuGetパッケージには、新しい人気のUWP XAMLコントロールおよび機能が含まれる。これらは、Windows 10 バージョン 1607以降に対応している。
これまでUWP XAMLアプリ開発フレームワークは、WindowsおよびSDKの一部としてのみリリース、更新されていた。そのため、開発者が新しい機能や修正プログラムを入手するには、Windowsの新バージョンを待つ必要があった。また、開発者がそれらを使用するには、ユーザーによるOSのアップデートも待たなければならなかった。
新しいWinUI NuGetパッケージには、UWP XAMLアプリ開発者にとって大きなメリットが2つある。
- 新しいUWP XAML機能を利用したアプリをすぐに作成し、リリースできる。NuGetパッケージはWindows 10の広範なバージョン(バージョン 1607以降)に対応しているからだ
- 「バージョンアダプティブアプリ」を作成しやすい。Windows 10のさまざまなバージョン向けアプリを作成する際に、WinUIパッケージに含まれるコントロールや機能を使用する場合、バージョンチェックや条件付きXAMLを含める必要がない
WinUIは、Windows 10 SDKに責任を持つエンジニアリングチームが開発、保守しており、同じ開発およびテストプロセスに従っている。WinUIはNuGetで提供されるため、同チームは、このUWP XAMLプラットフォームの計画、リリース、更新を柔軟に行えるという。
今回のプレビュー版には、以下の2つのWinUI NuGetパッケージが含まれている。
- Microsoft.UI.Xaml
- Microsoft.UI.Xaml.Core.Direct
これらは、「Windows Insider SDK」と同様のプレリリースパッケージであり、将来のリリースには「RTM」版が含まれることになる。追加機能や大幅な変更が盛り込まれる可能性もある。
WinUIには、XAMLプラットフォーム全体が含まれるわけではない。Microsoftは将来のバージョンで、XAMLプラットフォームのより多くの要素をWinUIパッケージに移行することを検討している。
WinUIのNuGetパッケージは、「Visual Studio」の「NuGet Package Manager」、または以下のパッケージページから入手できる。
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