検索
ニュース

OSS脆弱性管理の課題とベストプラクティスとは――日本シノプシス@ITセキュリティセミナー2018.6-7

@ITは、2018年6月22日、東京で「@ITセキュリティセミナー」を開催した。本稿では、日本シノプシスの講演「OSSの脆弱性管理の課題と効率的な解決策」の内容をお伝えする。

Share
Tweet
LINE
Hatena

日本シノプシス ソフトウェア インテグリティ グループ シニア・セールス・エンジニア 吉井雅人氏

 @ITは、2018年6月22日、東京で「@ITセキュリティセミナー」を開催した。本稿では、日本シノプシスの講演「OSSの脆弱性管理の課題と効率的な解決策」の内容をお伝えする。

 オープンソースソフトウェア(OSS)の脆弱(ぜいじゃく)性を狙った攻撃が目立つようになってきた。2014年4月に発生したOpenSSLの脆弱性をはじめ、Apache Struts 2の脆弱性が情報漏えいを招くケースが増えている。2017年にはOSSに関して4898件の脆弱性が見つかった。

 日本シノプシスの吉井雅人氏は「OSSは日々バージョンアップし情報入手や依存関係の把握などが難しい側面があります。そのため、脆弱性の特定、管理、監視が課題になりやすいのです」と説明する。

 OSSを安全に利用し続けるためには、利用しているOSSと、そのバージョンを正確に把握すること、OSSコミュニティーの動向をチェックすること、日々新たに検出される脆弱性を把握することが求められる。こうした取り組みを支援するソリューションが「Black Duck」だ。

 「Black Duckは、巨大なOSSデータベースで自動的にOSSを特定します。また、最新の状態をBOMで管理し、ソフトウェア開発ライフサイクル管理に組み込ます。OSSコミュニティーの動向を監視する機能も備えます」(吉井氏)

 この他、日本シノプシスは、静的解析ツール「Coverity」、動的解析ツール「Seeker」「Defensics」などを提供。吉井氏は「戦略策定からサポートサービスまでをトータルで提供できることが強みだ」と訴えた。


OSS脆弱性管理の課題とベストプラクティス

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Security & Trust 記事ランキング

  1. 1年前と比べて1Tbpsを超えるDDoS攻撃が1885%増加、今すぐできる対策は? Cloudflare
  2. 米ホワイトハウス、“懸念国”への半導体輸出、AI規制を発表 日本含む18カ国は規制対象外
  3. 終わらせましょう。複雑過ぎるKubernetes/クラウドネイティブが生む心理的安全性の低下を――無料でクラウドセキュリティの勘所が分かる130ページの電子書籍
  4. 「SMSは認証に使わないで」 米CISA、モバイル通信を保護する8つのベストプラクティスを公開
  5. 「Appleの暗号化アルゴリズム」を盗用し、2カ月以上検出されなかったステルス型マルウェアの正体とは
  6. Google Cloud、2025年のサイバーセキュリティ予測を発表 AIがサイバー攻撃にもたらす影響とは?
  7. 経営層の約7割が「セキュリティ対策は十分」一方で6割以上がインシデントを経験、1位の要因は?
  8. “ゼロトラスト”とトラスト(信頼性)ゼロを分かつものとは――情報セキュリティ啓発アニメ「こうしす!」監督が中小企業目線で語る
  9. 2025年に押さえるべきセキュリティの重要論点をガートナーが発表 新しいリスク、脅威、環境の変化、法規制などの動きを把握する指標に使える
  10. よく聞く「複雑化するサイバー攻撃」は具体的にどう複雑なのか? 一例を医療系企業のランサム事例とともに解説
ページトップに戻る