ServiceNow、東京と大阪にデータセンターを開設 2019年春からサービスを開始
SaaS型ITサービスクラウド「ServiceNow」を提供するServiceNow Japanは、協業するNTT Comの「Nexcenter」を活用し、国内初のデータセンターを開設。2019年春からServiceNowの全サービスの提供を開始する。
ServiceNow Japanは、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)のデータセンターサービス「Nexcenter」を活用して、国内初となるデータセンターを東京と大阪に開設し、2019年春からサービス提供を開始する。
ServiceNow Japanは、SaaS型ITサービスマネジメントソリューション「ServiceNow」を展開。ニーズに合わせてカスタマイズ可能なサービスポータルやワークフロー、データベース、開発環境、機械学習機能などを実装する単一プラットフォーム「Now Platform」上で、ITサービスマネジメント(ITSM)やITオペレーションマネジメント(IOM)、セキュリティオペレーション、カスタマーサービス、人事管理サービスなどの企業向けサービスを提供している。
また、ServiceNowのサービスを支えるクラウド基盤「Nonstop Cloud」は、独自のマルチインスタンスアーキテクチャにより、完全冗長化と顧客ごとに論理的に分けられた専用のインスタンスを提供。99.9996%を超える可用性と月間100億トランザクションを超える高いスケーラビリティを誇るクラウド環境を提供するという。
両社は、2017年10月から業務提携を開始しており、Nexcenter上にServiceNowのサービス基盤を構築して、ServiceNowを活用したソリューションを展開。NTT Comでは、自社のネットワークサービスやクラウドサービスに導入する他、マネージドサービスの運用プラットフォームとしてServiceNowを活用してきた。
今回、高品質・高信頼なネットワーク環境や高い耐災害性を有するNexcenterを基盤に専用データセンターを開設することで、Now Platformをはじめ、ServiceNowが提供する全てのサービス利用とデータ保持を日本国内で完結できるようになる。
ServiceNow Japanでは、日本でのデジタルトランスフォーメーション(DX)のニーズの高まりや急成長するビジネスに対応するため、日本法人の組織拡充やトレーニングコースの拡大など、日本国内での投資を強化。DXや業務最適化の推進基盤として、ServiceNowの市場拡大を見込む。
NTT Comでは、これまでのサービス運用ノウハウを生かして、ServiceNowに自社サービスを組み合わせたソリューションを開発し、コンサルティングや導入支援、運用までを含めた一元的なソリューションを展開していく方針。
また、両社は今後、NTT ComのAI技術を活用したユーザビリティの改善など、顧客のDX推進や働き方改革の分野でも協業を検討していくとしている。
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