Microsoft、AndroidとiOS用の「Project Rome SDK 1.0」をリリース:デバイスをまたぐエクスペリエンスを実現
Microsoftは、AndroidとiOSに向けた「Project Rome SDK 1.0」の提供を開始した。ユーザーが複数のデバイスをまたいでも、同じエクスペリエンスを享受し続けられる仕組みを実現した。
Microsoftは2019年1月29日(米国時間)、AndroidとiOSに向けた「Project Rome SDK 1.0」の提供を開始したと発表した。
Project Romeは、アプリケーションのクロスデバイスエクスペリエンスを構築、提供するためのプラットフォーム。開発時にProject Rome SDKを利用すれば、ユーザーがたとえ異なるデバイスに切り替えてもシームレスに使用できるようなアプリケーションを作成できる。
Project Romeに含まれる機能は、「Microsoft Graph API」や、プラットフォーム固有のネイティブSDKで実現される。これらは、さまざまなクロスデバイスや接続デバイス機能を実現し、アプリケーションが、ログインしたユーザーのIDを中心としたエクスペリエンスを提供できるようにする。Project Romeに関連付けられる機能には、ユーザーアクティビティーや通知、デバイスリレー、近距離共有などがある。
Project Romeで実現できる機能は次の通り。
アクティビティー/タイムライン
アクティビティーを使用すると、WindowsタイムラインやCortana、Microsoft Launcherなどのエクスペリエンスを通じて、デバイスとプラットフォームを越えて重要なタスクを素早くアプリケーションで再開できるようになり、ユーザーの生産性が向上するという。
ユーザーは、希望する画面からすぐに作業を再開でき、Webやモバイル、PCの間で操作を切り替える際のストレスを軽減できる。
Microsoft Graph通知
Graph通知はMicrosoft Graphを使い、人を中心とした、エンタープライズ対応のクロスプラットフォーム通知基盤を提供する。
デバイスリレー
ユーザーは、あるデバイスで生産性が求められるタスクや、エンターテインメントアクティビティーを始めた後、別のデバイスで続きを実行することがよくある。デバイスリレーAPIを使うと、このようなエクスペリエンスをシームレスに実現できる。
ネイティブAPIとGraph APIの関係
Project Romeの一部のシナリオは、ネイティブプラットフォームSDKと、Microsoft GraphによるREST APIの両方で実現できる。一般に、REST APIを使うと、Project Romeの機能を迅速にシンプルに実装できる。また、Microsoft Graph APIとネイティブプラットフォームSDKを組み合わせて実現するシナリオもある。
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