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「Excel手順書にさようなら」――運用管理者の不安を解消する「Kubernetes」のコンセプト:これから始める企業のためのコンテナ実践講座(2)(2/4 ページ)
大量のコンテナ管理や負荷分散を実現する「Kubernetes」について概要から本番活用の仕方まで解説する本連載。第2回はコンテナ技術を本番環境で活用する際の課題を解決する「Kubernetes」と3つのコンセプトを解説します。
エンタープライズの本番環境に活用される「Kubernetes」
Kubernetesは、本番環境でコンテナ技術を利用するためにGoogleが開発を始めたコンテナ管理ツールです。Googleが提供するさまざまなサービスの運用ノウハウが、Kubernetesに注ぎ込まれています。例えば、Kubernetesには、サービスを公開した状態でさまざまな変更を加えることができる仕組みになっています。
Kubernetesが持つ機能は以下のようなものです。
- 複数のKubernetes Nodeの管理
- コンテナのスケジューリング
- コンテナのローリングアップデート
- コンテナのサービスディスカバリとロードバランシング
- スケジューリング/オートスケジューリング
- コンテナの死活監視
- 障害時のセルフヒーリング
- リソース管理
- ストレージ管理
- 設定ファイル管理
- パスワード管理
- ネットワーク管理
- ログ管理
コンテナ技術では「永続的なデータを保存できない」「設定ファイルや秘匿情報を埋め込むことができない」といった欠点があります。そのため、サービスの継続性に致命的な問題を引き起こす可能性がありましたが、Kubernetesはそれらの欠点をカバーしつつ、本番環境にあるサービスを、コンテナのメリットを活用しながら継続できる機能を組み込んでいます。
Dockerでもさまざまな欠点に対策が用意されていました。しかし、サービスを停止させない仕組みや、コンテナを統合的に管理できるという点でKubernetesは優れています。
Kubernetesの特徴的なコンセプト
Kubernetesを活用する前に、これまでのインフラ管理とは違う特徴的な3つのコンセプトを知っておきましょう。
- イミュータブルインフラストラクチャ
- 宣言的設定
- 自己修復機能
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