Microsoft、Windows Updateプロセスの重要な変更を発表:ユーザーが管理できる範囲を拡大
Microsoftは、Windows Updateプロセスについて重要な変更を発表した。Windows Updateエクスペリエンスの向上、ユーザーが管理できる範囲の拡大、Windows更新プログラムの品質向上が目的だ。
Microsoftは2019年4月4日(米国時間)、Windows Updateプロセスについて重要な変更を発表した。この変更は、Windows Updateエクスペリエンスの向上をはじめ、ユーザーが管理できる範囲の拡大、Windows更新プログラムの品質向上を目的としている。
Windows更新プロセス自体が破壊的になる可能性があるという明確なフィードバックをMicrosoftが受け取ったため、今回の変更に踏み切ったという。
Microsoftは2019年4月8日に始まる週から、Windows Insider Programに参加しているユーザー向けにリリースプレビューリングを通じて、Windowsの次期メジャーアップデート「Windows 10 May 2019 Update」の提供を開始する。2019年5月下旬には一般提供を開始する予定だ。
Windows 10 May 2019 Updateのリリースプレビューリングでの提供開始に合わせて、Windowsの機能更新プログラムと、オプションの月例非セキュリティ更新プログラムについて方針を変更する。
今回の方針変更の主な内容は次の通り。
ユーザーが管理できる範囲を拡大する
リリースプレビューリングでの提供開始に合わせて、Windowsの機能更新プログラムと、オプションの月例非セキュリティ更新プログラムについて方針を変更する。
ユーザーが更新プロセスを明確に管理し、予期せぬタイミングで更新がいきなり始まらないようにする新機能を「May 2019 Update」に導入する。新機能の要となるのが、Windows Update設定に追加する「Download and install now」(今からダウンロードしてインストール)オプションだ。
- ダウンロードとインストールオプション このオプションを設定すると、機能更新プログラムのインストールを開始するタイミングを管理できる。月例の品質更新プログラムおよびセキュリティ更新プログラムについては、従来のように「更新プログラムのチェック」ボタンを用意した
ただし、インストールされているバージョンのWindows 10のサポート終了が近づいた場合は、自動的に新しい機能更新が始まる。
この他、機能更新プログラムが入手可能になり、導入準備が整うと、ユーザーへ通知される場合がある。なお、サポートされているバージョンのWindows 10を搭載する全てのデバイスは、引き続き自動的に月例更新プログラムを受け取る。新しいDownload and install nowオプションは2019年5月末までに、Windows 10 バージョン1803と1809にも追加される。
May 2019 Updateでは、更新プログラムに対するユーザーの管理を拡大する次のような各種の強化機能も導入する。
- 更新を最大35日間停止する機能 Windows 10の全てのエディションで、機能更新プログラムと月例更新プログラムの両方について、インストールを最大35日間(1回につき最大7日間、最大5回)、一時的に停止できるようになる。一時停止期間が上限の35日間に達すると、ユーザーは再び一時停止する前に、デバイスを更新する必要がある
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