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「ブロックチェーンビジネスのハイプサイクル」を発表、Gartner技術以外の取り組みが必要

Gartnerはブロックチェーンに関する最新レポートを発表した。ブロックチェーン技術は今後5〜10年間にほとんどの業種において、ビジネスを変えるような影響を与えるとの見通しを示した。特に銀行と投資サービス、ゲーム、小売業界の動向をまとめている。

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 Gartnerは2019年9月12日(米国時間)、最新レポート「Hype Cycle for Blockchain Business, 2019」(ブロックチェーンビジネスのハイプサイクル:2019年)を発表し、ブロックチェーンは今後5〜10年間にほとんどの業種において、ビジネスを変えるような影響を与えるとの見通しを示した。

 Gartnerのディスティングイッシュトリサーチバイスプレジデントを務めるデビッド・ファーロンガー氏は次のように指摘している。

 「CIO(最高情報責任者)はまだ、ブロックチェーンが自社のビジネスに与える影響について、確かな見通しを持っていない。だが、『Gartner 2019 CIO Agenda Survey』では、CIOの60%が、今後3年間にブロックチェーン技術をある程度導入する見込みだと回答している。企業の既存デジタルインフラとともに、明確なブロックチェーンガバナンスの欠如が、CIOがブロックチェーンの価値を最大限に引き出す妨げになるだろう」

 「ブロックチェーンビジネスのハイプサイクル:2019年」は、ビジネスの観点と、さまざまな業種における成熟度の観点から、ブロックチェーンがどのような進化を遂げているかの概要を示している。


図1 Gartnerのブロックチェーンビジネスのハイプサイクル:2019年(出典:Gartner) 黎明期、「過度な期待」のピーク期、幻滅期、啓蒙活動期にわたってさまざまな技術が並んでいる。生産性の安定期に入った技術はまだない

主要業種におけるブロックチェーンの動向

  • 銀行と投資サービス

 これらの業種では、数十年来の古いオペレーションやプロセスの改革を目指すイノベーターからブロックチェーンに対して高い関心が寄せられている。だが、CIO Surveyによれば、ブロックチェーンが「市場の流れを変える技術」だと回答したCIOは、これらの業種では7.6%にとどまる。これらの業種で何らかのブロックチェーン技術を導入済みか、1年以内に導入すると答えたCIOは18%、2年以内に導入すると答えたCIOは15%近くとなっている。

 「この業種でブロックチェーンが、一般への普及が始まる“Plateau of Productivity”(生産性の安定期)に到達するには、非技術関連のさまざまな取り組みが実を結ぶ必要がある。例えば、標準化や規制枠組みの策定、組織体制の整備などだ」(ファーロンガー氏)

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