ITエンジニアの平均年収をGitHubの活動履歴などから予測する機能をファインディがβ版で公開:平均年収1000万円となる「スキル偏差値」は?
転職サービス「Findy」を運営するファインディが、ITエンジニアやWebエンジニアを対象とした年収予測機能をβ版として公開した。「エンジニアに、市場価値アップを見据えた技術成長を意識する機会を提供する」としている。
転職サービス「Findy」を運営するファインディは2019年11月27日、ITエンジニアやWebエンジニアを対象とした年収予測機能をβ版として公開した。GitHubの活動履歴などを基にファインディが解析した「スキル偏差値」と、Findyに登録した職種や経験年数などから算出する。
Findyのスキル偏差値は、GitHubの日本ユーザーの公開リポジトリを解析してファインディがスコア化した値。記述したコード量や、他のプロジェクトへの貢献度、他者からのコードの支持やアカウントの影響力を中心に解析したという。
平均年収1000万円となる「スキル偏差値」は?
同社は年収予測機能を提供するに当たって、Findyのスキル偏差値とユーザーの情報の関係を分析した結果、「Findyのスキル偏差値と年収が相関することが分かった」としている。例えば、Findyのスキル偏差値が60で平均年収は500万〜550万円となり、平均年収が900万〜1000万円になるには73以上のスキル偏差値が必要になる。さらに、職種やマネジメント経験、経験年数なども平均年収に影響するという。
年収予測機能を公開した理由
ファインディは2019年9月、フリーランスや副業のエンジニアを対象とした時間単価を算出する機能を「Findy Freelance」で提供した。今回の年収予測機能は、同等の機能を、社員として働くエンジニアを対象にしたもの。ファインディでは、「会社員として働くエンジニアにとって、自分の技術がどのような評価を受けるのかが見えづらい」と指摘しており、「年収予測機能によってエンジニアに市場価値アップを見据えた技術成長を意識する機会を提供する」としている。同社は、「報酬が全てではないが、自身のスキルがどのように評価されるかという可能性を知ることで、これからのキャリアなどを考えるきっかけの一つになれば」と呼び掛けている。
なお同社は、まだ考慮できていないパラメーターがあったり、データが十分に集まっていない部分があったりするため、今回はβ版でリリースしたという。所属する業界や会社規模によっても年収は変動するため、今後はその点も加味する予定だ。
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