衛星データ解析や数値予測手法など さくらインターネットがeラーニング講座を無償提供:衛星データプラットフォーム「Tellus」を活用
さくらインターネットは、プログラミングと機械学習の基礎について学習できるeラーニング講座を無償提供する。衛星データやプログラミングの基礎知識、衛星データの解析手順、分析の実践、Pythonによる画像処理や衛星画像の加工、数値予測手法などを学習できる。
さくらインターネットは2020年5月22日、プログラミングと機械学習の基礎について学習できるeラーニング講座を無償提供すると発表した。
無償提供するのは、「Tellus Trainer」と「Tellus×TechAcademy 初心者向け Tellus 学習コース」の2つのeラーニング講座。Tellus Trainerでは、動画教材によって衛星データやプログラミングの基礎知識、Tellusを使った衛星データの解析手順、分析の実践などを学べる。Tellus×TechAcademy 初心者向け Tellus 学習コースでは、Pythonによる画像処理や衛星画像の加工、数値予測手法などを学習できる。
さくらインターネットが構築・運用する「Tellus」を活用
これらは、さくらインターネットが構築・運用している、衛星データをクラウド上で分析できる衛星データプラットフォーム「Tellus」を活用するための講座で、これまでは応募者に対して登録制で提供していた。
Tellus Trainerを2019年11月に提供した際は約1200人が受講。Tellus×TechAcademy 初心者向け Tellus 学習コースは2019年12月と2020年3月に提供し、約9400人の申し込みがあったという。さくらインターネットは「新型コロナウイルスを想定した『新しい生活様式』を見据えて、在宅などでのオンライン学習の支援を目的に公開することにした」としている。
どちらの講座も、会員登録は不要で、誰でも受講できる。受講料は無料。提供期間は2020年5月22日〜6月30日。
Tellus×TechAcademy 初心者向け Tellus 学習コースでは、「Python3」の実行環境が必要。ローカル環境に、Pythonディストリビューション「Anaconda」をインストールすれば環境は用意できるが、さくらインターネットは、同コースの学習向けに、仮想専用サーバ「さくらのVPS」を3カ月間無料で利用できるクーポンを発行している。無料クーポンの申し込み締め切りは2020年6月22日まで。
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