「Azure Files」の共有スナップショットが「Azure Backup」で管理可能に:シンプルな構成、ゼロインフラ、柔軟なポリシーなど多くのメリット
Microsoftは、「Azure Files」の共有スナップショットを「Azure Backup」で管理する機能の一般提供を開始した。
Microsoftは2020年4月29日(米国時間)、「Azure Files」の共有スナップショットを「Azure Backup」で管理する機能の一般提供開始を発表した。
Azure Filesは、Windowsのファイル/プリンタ共有プロトコルである「Server Message Block(SMB)」でアクセスできるクラウドベースのフルマネージドファイル共有サービス。共有スナップショットは、過去のある時点におけるファイル共有の読み取り専用バージョン。
ユーザーは共有スナップショットを使って、ファイル共有の以前のバージョンにデータを戻すことができるが、スクリプトや自動化を利用してスナップショットを管理するのは、手間のかかるプロセスだった。
Microsoftは、「Azure Backupは、共有スナップショットを用いて、Azure Filesのファイル共有をバックアップおよび保護するための信頼性の高い簡単な方法を提供する」と述べ、Azure BackupでAzure Filesの共有スナップショットを管理する機能の主なメリットとして、以下を挙げている。
主なメリット
シンプルな構成
AzureのストレージエンティティであるRecovery Servicesコンテナの[+ バックアップ]オプションを使って、ストレージアカウントにおける保護されていないファイル共有を発見し、必要に応じて複数のファイル共有を選択し、ポリシーを選び、全てのファイル共有のバックアップを一度に構成できる。構成したら、Azure Filesポータルからバックアップを直接管理できる。
ゼロインフラソリューション
AzureのネイティブソリューションであるAzure Backupを使うことは、追加のコンピュートを実行する必要がないということを意味する。そのため、インフラをセットアップしてスナップショットをスケジューリングしたり、それらを定期的にメンテナンスしたり、変更したりしないで済む。
柔軟なバックアップポリシー
Azure Backupでは、スナップショットのスケジュールを定義する最適なポリシーを作成、変更できる。
これまではAzure Backupポリシーの一環として、スナップショットを毎日作成することができたが、今回の新機能の一般提供開始に伴い、スナップショットを毎週、毎月、毎年作成することも可能になった。これらのスナップショットは保持期間も選択できる。保持期間は最大10年間で、保持できるスナップショット数は、ファイル共有当たり最大200となっている。保持期間に達したスナップショットは、自動的に削除される。
誤削除に対する保護、オンデマンドバックアップ機能も
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