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「東京都 新型コロナウイルス感染症 支援情報ナビ」のソースコードをアスコエパートナーズが公開:「必要なツールはテキストエディタとWebブラウザのみ」
アスコエパートナーズは、「東京都 新型コロナウイルス感染症 支援情報ナビ」のソースコードの一部を、MITライセンスとして公開した。実装されている機能の一部ではあるものの、支援制度情報のデータを追加することでサイトを構築できる。
アスコエパートナーズは2020年7月9日、東京都の委託を受けて構築した「東京都 新型コロナウイルス感染症 支援情報ナビ」のソースコードの一部を、オープンソースのMITライセンスとして公開すると発表した。東京都以外の自治体が同様のサイトを構築できるよう支援することが目的。
支援を求めている人に素早く必要な情報を伝えるために
東京都 新型コロナウイルス感染症 支援情報ナビは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けて困っている住民や事業者に向けて、東京都や省庁が提供している支援制度情報を検索できるサイト。
アスコエパートナーズは、支援を求めている人に必要な情報を伝えることでコロナ禍からの復興を実現できると考え、公開を決めたという。
公開に当たっては、自治体が素早くナビゲーションサイトを構築できるようにツールを整備し、データ構造を標準フォーマットと互換性がある仕様に変更した。ここでいう標準フォーマットとは、ユニバーサルメニュー普及協会が作成を支援し、コード・フォー・ジャパンが公開した「新型コロナウイルス感染症対策に関する支援制度情報標準フォーマット」のことだ。
公開されたソースコードは、東京都 新型コロナウイルス感染症 支援情報ナビに実装されている機能の一部ではあるものの、支援制度情報のデータをWebサーバに追加するだけで簡単にナビゲーションサイトを構築できるという。
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