初学者向け「Amazon EC2」インスタンスにブラウザ上でSSH接続するには:AWSチートシート
「Amazon Web Services」(AWS)活用における便利な小技を簡潔に紹介する連載「AWSチートシート」。今回は、「Amazon EC2」インスタンスにブラウザ上でSSH接続する方法を紹介する。
「Amazon Web Services」(AWS)活用における便利な小技を簡潔に紹介する連載「AWSチートシート」。本稿は、AWS初学者の方に特にお薦めの内容です。
AWSを初めて学習する方は、記事や書籍を参考に「Amazon EC2」インスタンスを起動することが多いかと思います。その際に「Tera Term」「putty」を利用した、SSH(Secure Shell)接続を試みる場合、外部ツールをインストールしなくてもEC2インスタンスに接続することが可能です。今回は、その方法を紹介します。
「EC2 Instance Connect」とは
今回の手順では「EC2 Instance Connect」を使用します。以下公式ドキュメントです。
EC2 Instance Connectは「AWS Identity and Access Management」(IAM)の権限でアクセスを制御できます。一時的に生成した公開鍵でSSHログインが可能となり、キーペアが不要となります。ブラウザベースの接続がサポートされており、非常にシンプルにEC2インスタンスに接続することが可能です。
注意点として、サポートされているOSが限定されています。
- Amazon Linux 2(全てのバージョン)
- Ubuntu 16.04以降
上記以外のLinuxディストリビューションはサポートされていないので、ご注意ください。今回は「Amazon Linux 2」の例を紹介します。構成は図1のように非常にシンプルです。
EC2インスタンス1台をパブリックサブネットに配置し、SSH接続
ここからは、EC2インスタンス1台をパブリックサブネットに配置し、SSHで接続してみましょう。
EC2インスタンスの作成
まずはAWSにログインして、「AWSマネージメントコンソール」を開きましょう(図2)。今回は「東京リージョン」で作成します。
左上の「サービス」一覧から、「EC2」と検索して選択します(図3)。
EC2のダッシュボードが表示されます。画面中央部分を表示し、「インスタンスを起動」をクリックします(図4)。
インスタンスを起動する際の「Amazon Machine Image」(AMI)を選択する画面に遷移します。今回は「Amazon Linux 2 AMI」を選択するので、一番上に表示されているAMIの「選択」をクリックします(図5)。
インスタンスタイプの選択画面に遷移します。デフォルトの「t2.micro」を選択している状態で、「次のステップ:インスタンスの詳細の設定」をクリックします(図6)。
注意!
t2.microは無料利用枠の対象です。他のインスタンスタイプを設定すると、無料期間中でも料金が発生するので、ご注意ください。
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