Linux Foundationが日本語のオンライン講座「Linuxシステム管理入門」を提供開始:「Linuxのスキルを持った技術者の需要は高い」
The Linux Foundation Japanは、日本語のオンライン講座「Linuxシステム管理入門(LFS201-JP)」の提供を開始した。Linux Foundation Certified System Administrator試験の内容を網羅している。
The Linux Foundation Japanは2021年2月18日、日本語のオンライン講座「Linuxシステム管理入門(LFS201-JP)」の提供を開始した。Linuxシステム管理に必要なスキルとプロセスを学習する「Essentials of Linux System Administration(LFS201)」の日本語版で、Linuxシステム管理者認定試験「Linux Foundation Certified System Administrator」に向けた学習から認定試験までを日本語で受けられる。
オンライン講座と認定試験はそれぞれ有料で、5人以上で受講する場合は団体割引を受けられる。
IT初心者やLinux以外のOS経験者が対象
Linuxシステム管理入門の対象はこれからLinuxシステムの管理に携わろうとする、IT初心者やLinux以外のOSを使用した経験がある人。講座は全部で44章あり、Linuxインフラを効率的に構築、管理するためのツールと概念について学べる。
プロセス、シグナルといった基本的な内容から、仮想化やコンテナの概要、システム管理に必要なユーザーアカウント、グループの管理方法、トラブルシューティング知識までを網羅している。Red HatやSUSE、Debian、Ubuntuといった主要なLinuxディストリビューションに対応する。
Linuxシステム管理入門に加えて、コンテナ管理プラットフォーム「Kubernetes」を使用したアプリケーションインフラの管理方法について学習するオンラインコース「Kubernetes基礎(LFS258-JP)」を日本語で受講でき、認定試験も日本語で受けられる。
同社が実施したオープンソース関連の求人とキャリアに関する調査「2020 Open Source Jobs Report」によると、「今後6カ月間でスキルのあるITプロフェッショナルを雇用したい」と考えている企業の採用担当者の割合は37%だった。特にLinuxのスキルを持った技術者の需要は高く、2020年採用担当者の74%がLinuxの経験を持つ人材を求めていた。オンライン講座に対する需要も高まっており、オープンソースソフトウェアを学ぶためのオンライン講座を従業員に提供している企業の割合は80%だった。
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