「企業が求める言語とエンジニアが得意な言語に乖離が起きている」 paizaのプログラミング言語に関する調査結果:最も得意なプログラミング言語は「Java」
paizaが実施した「プログラミング言語に関する調査」によると、最も得意なプログラミング言語のトップはJava、最も学びたい言語のトップはPythonだった。一方、求人が最も多い言語はJavaScriptで、企業が求める言語とエンジニアが得意な言語に乖離が起きていることが分かった。
paizaは2021年4月15日、「プログラミング言語に関する調査」の結果を発表した。対象は、同社が運営する「paiza転職」を利用中の現役ITエンジニアで、369人から有効回答を得た。それによるとエンジニアが得意だったり、学びたかったりする言語と企業が求める言語には乖離(かいり)が起きていることが分かった。
エンジニアが学びたい言語は「Python」、求人が多い言語は「JavaScript」
エンジニアが最も得意だと思うプログラミング言語について聞いたところ「Java」と答えた人が最も多く、19.8%。次いで、「Python」が12.5%、「C」と「C#」がそれぞれ10.0%、「C++」が9.8%だった。
最も学びたいプログラミング言語はPythonを挙げた割合が26.6%で最も高かった。次いで、「Rust」が16.3%、「Go」が11.7%、「JavaScript」が8.1%、「Kotlin」が7.0%だった。
paizaは「Pythonは、2020年の調査でもトップになっており、今後も人気が続くだろう。2位に入ったRustは安全性や処理速度、並行処理に優れており、近年急速に人気を伸ばしている」と分析する。
paizaに掲載している求人のプログラミング言語別の割合を調べたところ、最も多かった言語はJavaScriptの11.9%。次いで、Javaが11.3%、PHPが11.0%、C#が7.4%、Pythonが6.2%だった。
paizaに掲載している求人のプログラミング言語別平均提示年収を見ると、比較的新しい言語が上位を占めている。トップは「Scala」の632万円。次いで、「TypeScript」が616万円、「Go」が612万円、「Kotlin」が600万円、「Python」が591万円だった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Microsoft、安全で高効率のプログラミング言語として「Rust」を高く評価
Microsoft Security Response Center(MSRC)は、ソフトウェアのセキュリティ確保と効率性の両方の要件を満たす最も有望なシステムプログラミング言語の一つとして、「Rust」を高く評価した。メモリ破壊バグをそもそも作り込まないことでセキュリティを確保できるという。 - 「取得したいプログラミング言語に関する情報は技術ブログで集める」が約8割 レバテック
レバテックは、プログラミングスキルの取得に関する調査結果を発表した。仕事をする上で必要とする情報では「取得したいプログラミング言語に関する情報」がトップ。情報源に「技術ブログ」と回答した人は8割近くを占めた。 - どのプログラミング言語が使われているのか、JetBrainsが調査レポートを発表
JetBrainsは、開発者エコシステムの現状に関する4回目の年次調査の結果をまとめたレポート「The State of Developer Ecosystem 2020」を発表した。開発者がどのようにビッグデータを分析しているかについても調べた。