Microsoft、「Visual Studio 2019 v16.10」で提供予定の最新Git機能を紹介:Git管理の生産性が向上
Microsoftは統合開発環境の次期リリース「Visual Studio 2019 バージョン16.10」で提供する最新のGit機能を公式ブログで紹介した。
Microsoftは2021年4月15日(米国時間)、統合開発環境の次期リリース「Visual Studio 2019 バージョン16.10」で提供する最新のGit機能を公式ブログで紹介した。
同リリースの最新プレビュー版「Visual Studio 2019 16.10 Preview 2」を使って機能を紹介した。同プレビュー版はメインで使用しているVisual Studioリリースと共存させることができ、本番用の環境にも影響がない。
Microsoftは「Visual Studio 2019 バージョン16.8」でGitを本格的にサポートし、これに続く「バージョン16.9」ではフィードバックへの対応と問題修正を進めた。Visual Studio 2019 16.10では、検索性やリポジトリの切り替え、ナビゲーションなどに関する要望に応えた新しいGit機能を提供するとしている。
最新Git機能の概要は次の通り。
ステータスバーからGitコマンドにアクセスできる
ステータスバーの右端のセクション(IDEウィンドウの右下隅)に用意されたトレイから、常にGitコマンドにアクセスできるようになった。この機能はさらに拡充される予定だ。
ブランチピッカーの表示を変更
ブランチピッカーの表示が[Git変更]ウィンドウのブランチドロップダウンと似た外観に変わった。ローカルブランチとリモートブランチを検索し、コンテキストメニューから一般的なブランチアクションを実行できる。
リポジトリピッカーの表示を改善
ローカルGitリポジトリを一覧表示したり、検索して切り替えたりできる。このリストから表示したくないアイテムを削除できるようにする予定だ。
リポジトリをオープンしやすい
バージョン管理されたフォルダまたはソリューションをVisual Studioで初めて開くと、関連付けられたGitリポジトリがローカルリポジトリリストに表示される。
リモートリポジトリが「Azure DevOps」でホストされている場合、Azure DevOpsプロジェクトに接続するためのプロンプトが、[Git変更]ウィンドウに表示される。接続後はプロジェクトの作業項目とビルドにアクセスできる。接続が確立されたプロジェクトは、Visual Studioがそれを記憶しており、ユーザーが次にそのリポジトリを開くと、自動的に接続するようになる。
ソリューションリストを表示できる
リポジトリを開くと、Visual Studioは既定動作として、関連付けられたソリューション/フォルダを「ソリューションエクスプローラー」で読み込む。リポジトリに複数のソリューションがあった場合は、ソリューションエクスプローラーにはソリューションのリストが表示される。
リポジトリの動作をカスタマイズできる
[Git]−[設定]で開く[オプション]に2つの新しいオプションが追加された。まず、別のリポジトリに切り替えたときでも、現在のソリューションを開いたままにできるようになった。
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