連載
トランザクションログの使用情報を出力する:SQL Server動的管理ビューレファレンス(26)
「Microsoft SQL Server」が稼働するデータベースシステムを運用する管理者に向け、「動的管理ビュー」の活用を軸にしたトラブル対策のためのノウハウを紹介していきます。今回は、トランザクションログに関する使用情報の出力について解説します。
本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で使用可能な動的管理ビューについて、動作概要や出力内容などを紹介していきます。今回は「sys.dm_db_log_space_usage」におけるトランザクションログの使用情報の出力について解説します。対応バージョンは、SQL Server 2012以降です。
概要
処理を実行するとトランザクションログファイルに記録が蓄積されていきますが、トランザクションログファイルがいっぱいになるとファイルの自動拡張が発生して処理が遅延したり、拡張できずにエラーが発生したりする場合があります。
「sys.dm_db_log_space_usage」を実行すると、トランザクションログファイルのサイズやその中で実際に使用中であるサイズ、その割合などを確認できます。
出力内容
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
database_id | smallint | データベースID |
total_log_size_in_bytes | bigint | ログのサイズ |
used_log_space_in_bytes | bigint | 使用中のログのサイズ |
used_log_space_in_percent | real | ログの合計サイズの割合で示した使用中のログのサイズ |
log_space_in_bytes_since_last_backup | bigint | 前回のログバックアップ以降に使用中のログのサイズ |
動作例
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