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目指すのは「早期リタイヤ」? VSNがエンジニアのキャリアに関する調査結果を発表「今後は『技術の幅』を広げる必要性が高まる」

VSNはエンジニアのキャリアに関する調査結果を発表した。新型コロナウイルス感染症の影響で新しい職種や起業への関心が高まっているという。

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 VSNは2021年7月26日、エンジニアのキャリアに関する調査結果を発表した。それによると約3割のエンジニアが「早期リタイヤ」を希望していることが分かった。

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今後想定しているキャリアは?(出典:VSN

 今回の調査はエンジニアとして働いている8969人を対象にした。内訳は正社員が7892人、契約社員が347人、無期雇用の派遣社員が115人、有期雇用の派遣社員が130人、フリーランスが485人だった。

技術の幅を広げることに関心を持つのは「起業を考えるエンジニア」

 今後希望する雇用形態について聞いたところ、「今後も現在の雇用形態で働きたい」と回答した割合は67.3%で「今後の働き方はまだ分からない」との回答は23.5%だった。

 今後思い描いているキャリアについては「早期リタイヤしたい」と回答した人の割合が最も高く32.5%を占めた。次いで、「全く別の職種にキャリアチェンジしたい」が17.4%、「起業したい」が11.9%、「副業・複業をしたい」が10.2%だった。

 コロナ禍によって自身の技術の幅を広げることに関心が高まったかどうかを聞くと、「関心が高まった」と回答した割合は13.5%、「どちらかというと高まった」は54.0%で、合計約7割だった。雇用形態別に見ると、この割合はフリーランスや派遣社員で高かった。

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コロナ禍によって「技術の幅」を広げることに関心が高まったか(出典:VSN

 技術の幅を広げることへの関心度と今後のキャリアへの志向の関係性を見ると「技術の幅を広げることに関心が高まった」と回答した人の中で「起業したい」と回答した割合は27.8%で最も高く、「早期リタイヤ」と回答した割合は17.6%にとどまった。

 それに対して「技術の幅を広げることに関心が低くなった」と回答した人のうち「早期リタイヤ」を希望している人の割合は50%。VSNは「技術の幅を広げることに関心が高いエンジニアは今後のキャリアに対しても意欲的だ」と述べている。

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自身の技術の幅を広げることへの関心度合いとキャリア志向との関係性(出典:VSN

 VSNの前田拓宏氏(執行役員、イノベーション&キャリア開発本部長)は次のように述べている。

 「7割以上が技術の幅を広げることに関心が高まったという調査結果から、エンジニアのスキルに対する関心の高さがうかがえる。先を見通しにくい時代には企業に依存せずに『自らの価値を向上させ続けること』が必要だ。ある程度のスキルや経験を持っているエンジニアであっても、自身の専門分野とは異なる技術を習得し、エンジニアとしての幅を広げる必要があるだろう」

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