「目視確認」もAIで セイコーソリューションズがエッジAIとIoTのソリューションを開発:アナログメーターの情報もリアルタイムで収集可能に
セイコーソリューションズは「エッジAI IoTゲートウェイソリューション」を開発し、2021年度中に提供を開始する。第1弾として、工場DXに向けたエッジAI画像認識IoTゲートウェイによる「アナログメーター読み取りソリューション」を提供する。
セイコーソリューションズは2021年11月2日、エッジAIを活用したソリューション「エッジAI IoTゲートウェイソリューション」を開発し、2021年度中に提供を開始すると発表した。
人の代わりにAIが画像認識でメーターを確認
さまざまな業種でDX(デジタルトランスフォーメーション)推進が叫ばれており、製造業でもAIを活用した「工場DX」の検討が進んでいる。だが、製造現場にはアナログメーターが利用されていることも多く、離れた場所や危険な場所にあるメーターであっても担当者が直接確認する必要があり、大きな負担になっていた。
セイコーソリューションズは「これまで取得していなかったデータを取得し、分析することは重要だ。だが、業務効率化を考えると、既存システムのデータを統合管理する仕組みやデータ分析プラットフォームを構築する必要がある」としている。
セイコーソリューションズは既存システムのデータを活用するための仕組みとして、エッジAIを使った「アナログメーター読み取りソリューション」を提供する。
アナログメーター読み取りソリューションは製造現場にある機器のメーターに取り付けたカメラでメーターを撮影し、その撮影した画像をAIで解析することでメーターの値を読み取ることができる。画像を「エッジAIゲートウェイ」で処理することで必要な情報だけを収集でき、効率的なデータ分析が可能だという。
セイコーソリューションズは「今後、AIを活用して必要な情報をリアルタイムに集約し、ビッグデータを分析することで、業務効率化を支援する」としている。
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